更新日:2022年12月14日 09:17
エンタメ

脱毛症に悩んだ女性が“ウィッグ”で人生激変「ハゲても楽しく生きられる」

悩んだ日々「すべてウィッグのせいだ」

ウィッグ

動きのある毛先とピンクカラーでカジュアルな印象に

「元が黒髪ロングだったのでギャップがありますし、いざ被ってみると自分的にもしっくりこなくて。“隠せていないんじゃないか?”と不安で学校にも行きたくなくなって」  自分本来の髪とウィッグの違いにも悩まされた。人毛ウィッグは次々と枝毛が出てきたり、色が抜けて明るくなってしまったり、注意しないとすぐに痛んでしまうのだ。 「蒸れてしまうのが嫌で運動もしたくなくて。自転車通学をやめて、高2のときは体育祭などの行事を休んでしまいました。イメージとしては、髪型がキマらない日はあんまり外に出たくないと思うんですが、そんな感覚がずっと続いている状態です。物事を悲観的に捉えては、すべてウィッグのせいにしていましたね

この時間はもう二度と戻らない

 そんななかで、一部の友人や先生には行事や風紀検査で配慮してもらえるように脱毛症であることを伝えておいたという。  また、美容師として働く母親が彼女にとって良き相談相手になっていたとか。 「お母さんが髪に向き合う仕事をしているので助けられた部分はあります。ふつうは髪の毛が薄い状態では美容室に行くのも憂鬱だと思いますが、その点、私は家で切ってもらえたので。  高3ぐらいになるとようやくウィッグにも慣れてきて。“この時間はもう二度と戻らない”と思い返して、行事にも参加するようになりました」
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抜けたと思ったら生えてきて、また抜ける
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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