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沖縄の貧困家庭から東大合格「周囲に勉強する友達はいませんでした」

勉強法をアップデートし続ける

勉強 貧乏だった彼には塾に通うお金もありませんでしたし、そもそも沖縄には有名予備校の教室だって多くはありません。カリスマ講師の授業を受けようと思っても、まずは海を越えて本州まで渡らなくてはいけない。  そんな環境でしたから、彼は早々に「学校や塾の授業を当てにして勉強する」ことに見切りをつけていました。「全部自分で管理して、自分の力で目指さないといけない」ということに、早い段階で気付いていたのです。経済的にも地理的にも恵まれていなくても、東大に合格できると信じていたからこその英断でした。  そうして彼は自習で東大を目指します。この時に心掛けていたのは、とにかく「勉強法をアップデートし続ける」ということ。何か解けない問題にあたった時、彼は「自分の勉強の方法が間違っていたのだ」と考えるのだそうです。そうして、すぐにこれまでやってきた方法を改めます。普通なら、これまでやってきた方法に固執してしまいそうな場面でも、彼はすぐに「自分の方法がおかしい」として改めることに躊躇いがありません。彼自身の能力もさることながら、彼の東大合格の秘訣は、この驚くほど謙虚で自己研鑽を欠かさないその姿勢にこそあったのだと思わされます。  そうして彼は、見事現役で東京大学に合格されたのでした。沖縄、貧乏家庭出身、周りにも勉強が必要だと言ってくれる人がいない……そんな逆境だらけの環境からでも、見事に東大合格という結果を出した仲間さん。彼の合格は、きっと全国の受験生たちにとっても勇気を分け与えるようなものであることでしょう。  次回記事では、仲間さんが現在携わっている事業と、今後の展望について伺っていきます。 <文/布施川天馬>
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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