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嗚呼、無得点……泥沼の巨人・DeNAの打開策は?

原監督

7日、3連続完封負けで5連敗。原監督の苦悩はいつまで続くのか? 写真/時事

プロ野球開幕から1週間。プロ野球某球団の現役スコアラーが語る「野球ツウになるための野球の見方」。第2回のテーマは、3試合連続完封負け、球団タイ記録となる31イニング連続無得点を記録した巨人、4試合連続完封負け、38イニング連続無得点を喫したDeNA……。極度の打撃不振に苦しむ両チームの打開策を探ります。

※第1回「『阪神はアンパイ!?』現役スコアラーが分析した開幕戦」
http://nikkan-spa.jp/185475

スコアラーA(以下A): 前評判の高かった巨人が1勝7敗。この打線を揃えながら8試合でたったの8得点ですか!? しかも本塁打ゼロ。正直もうしばらく眠っておいてほしいな~(笑)

スコアラーB(以下B): 巨人の魅力であり最大の弱点でもあるのが「♪子供のころからエースで4番~」打線。お山の大将がこれだけ揃えば、誰だって「オレが決める!」と思うはず。我々はそこを突く。今のところは上手く崩せてるね。

A: そうそう。まともに勝負したら叶わない相手を、配球で崩すのが「野球」の醍醐味。自分のマネーピッチ(最も得意な球)でガチンコ勝負する「ベースボール」で挑んだら、ジャイアンツ打線にはいつか捕まるよ。

B: 遠くに飛ばす打者ってのは、誰もが「自分の打撃ポイント」を持ってるもの。ツボってやつね。だからこっちは「そこに投げるよ、次は投げるよ」と見せかけてその近くで芯を外したり、前後(チェンジアップやスプリット)で空振りさせて打ち取っている。

A: おいおい、そこまで言っちゃっていいの?(苦笑)とにかく巨人打線の能力の高さは誰もが認めるところ。長野のように強振しないでコンタクトしてきたら、このチームは厄介だよね。

B: とはいえ、プライドの高い選手が簡単に「マン振り」を止められるとは思えんな。巨人はもうしばらくの間、苦しみ続けると思うね。

A: 中畑DeNAはどう? うちはこの前「スコアラー席がない」って失礼な目に遭ったのよ(苦笑)。なんでも新しい経営陣たちはホームゲームの勝手が分からんないものだから、相手チームのスコアラー席をプレスに解放してしまうという大失態。

B: ワシはMLBのスカウトから同じ話を聞いたよ。「今日はスカウト席がないからスタンド観戦で寒かった」って皮肉を言われて。このチームは勝負以前に「業界の商慣習」を知らなすぎだな。

A: それはマズい……。そんなことしたらDeNAのスカウトがMLBに視察に行った時にしっぺ返しを喰らうだけなのに。ルール以前の問題。マナー違反だね。

B: まだあるで~。ワシは4日の本拠地開幕試合を見ていてズッこけた。メンバー紹介でアナウンサーが「四番」を「よんばん」とアナウンスしとった(苦笑)。それからベイスターズの黄金時代のメンバーを招いた催しをしとったけど「鈴木尚典」を「すずきひさのり」やて!(※正しくは「すずきたかのり」)

セ・リーグを代表する天才打者をこんな扱いすな!! ってネット裏は大ブーイング。まぁハーフ風のイケメンDJやったから見た目で採用したのかしらんが、あれはイカン。ファンを冒涜しとる。

A: 新しいチームが最初のホーム開幕5試合を戦って、最初の3日が雨天中止、4日、5日が中日に連続完封負け。相手が代わった6日は広島・マエケン相手にノーヒットノラーンを喫し、7日は押し出しで決勝点を献上し、4試合連続完封負け。運営も痛いが現場ははもっと痛い。

B: オープン戦が調子よかったから油断したんちゃうか? どの球団もそうだけどオープン戦では投手が調整のためにストライクゾーンにドンドン投げてくる。プロのレベルだったらそれを打ち返すのは簡単なこと。ところが公式戦に入ればそうはいかん。ボール球を混ぜたり、タイミングをずらしたりと、それまで単なる投球だったのが”配球”に変わってくる。

A: このチームの戦いを見てると「ミーティングでの縛り」も「サインの縛り」も徹底されていないのが分かる。ミーティングで「初球のストレートは必ず狙っていけ」とか、「走れるときにいつでも走れ」ではなくベンチが「ディスボール(=盗塁のサイン)」の指示を出してあげないとダメ。若手に「自由に野球をやれ」ってのはあまりにも無責任すぎるよね。

B: DeNAは敵やけど、フロントも現場も、思わず頑張って! って応援してまうわ~(苦笑)。

<構成/NANO編集部
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当。




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