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ヤクルト躍進の原動力となった下位球団。その悲惨すぎる成績と来季に向けた強化ポイントを探る

前半戦で豪快に貯金を与えてしまった下位3球団

神宮球場

ヤクルトスワローズの本拠地、神宮球場

 クライマックスシリーズに向けてシーズンも大詰めとなってきたプロ野球。今回はシーズンの順位に大きな影響を及ぼしたであろう極端な対戦成績となったチームの対戦を振り返る。要するに「カモ」った球団と「カモ」られた球団のチェックだ。来年に向けて課題が見えてくるだろう。前回のパ・リーグ編に続きセ・リーグ編。チーム別対戦成績を見るとヤクルトによる下位球団をしっかり叩き効率良い試合をしていたことに目がいく。  10月21日時点でセ・リーグ球団直接対決において勝敗差が大きい順に ・ヤクルト×DeNA(勝敗差10) ・ヤクルト×広島(勝敗差8) ・ヤクルト×中日(勝敗差7)  と、上位3つが全てヤクルトによるプラスで独占していた。巨人とは勝敗差0、阪神に-4と考えると、いかにヤクルトが下位球団をしっかり叩いていたのかが伺える。

広島は得点と失点を1点ずつ減らせば……

 そして、その推移を見ても、前半戦でまず、対広島は第1回戦でヤクルトが0-2で敗れた後に引き分けを挟んで対広島は8連勝。7月からは割と五分の戦いをしていたが、終盤10月のマツダスタジアム3連戦で3タテを決め、要所で広島に勝っている。  ポイントなのはヤクルトの対広島戦防御率が2.51であること。1試合のスコアレスドローを除いて基本的に広島もヤクルトには必ず1点以上取っているのだが、ヤクルトの打線を上回る得点が取れていないという負け方が多い。  そのため、広島の対ヤクルトについて来シーズンに向けては打線、投手どちらというよりも全体的に得点を1点増やし、失点を1点減らしにいく総合的なレベルアップが求められる内容だった。
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ヤクルトの銀行と化した中日、横浜
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