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密室でいじめを繰り返す、入社3年目の美人社員。入社1か月でやめた後輩が明かす“異様な正体”

 入社早々、いじめやパワハラをしつこく受ける。しかも、1対1の「密室」が多い。加害者はわずか2歳上で、上司から受けのいい、きれいな女性社員。あなたが、その被害者ならばどうするか――。
倉庫

※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は実際に起きた事例をもとに、職場で起きた問題への対処法について考えたい。本記事の前半で具体的な事例を、後半で人事の専門家の解決策を掲載する。事例は筆者が取材し、特定できないように加工したものであることをあらかじめ断っておきたい。

事例:密室でいじめを繰り返す、入社3年目の美人社員

 この4月に中堅の倉庫会社(正社員数300人)に新卒で入った女性社員・岩井ゆり子(仮名・23歳)は、5月下旬に退職した。20代半ばの女性社員からのすさまじいパワハラに遭い、それを止めない会社に嫌気がさしたからだ。  新人研修では倉庫で1か月間、現場作業を学んだ。その時にマンツーマンで教わったのが、入社3年目の女性だった。いわゆる、ブラザー・シスター制度である。  女性は倉庫の所長や副所長には気を使い、きちんとした対応をする。色白の美人ということもあり、所長たちからの受けもいい。独り言が極端に多く、髪は太ももまで伸びていて、異様な雰囲気ではある。

女性上司「何度も同じことを言わせないで!」

パワハラ この女性、岩井に対しては別人となる。1か月間で1度もあいさつをしない。1対1で話し合うときには、岩井の質問に「すでに教えたでしょう」と突き放す。実は教えていない。岩井が1日の作業を終え、倉庫内の掃除をすると、その後を舌打ちしつつ、掃除をする。岩井がそこの掃除を再びしようとすると「もういい!」と怒鳴る。  誰もいない会議室に呼び出し、岩井が書いた業務日誌を見て「何度も同じことを言わせないで! 教えたでしょう」と誤りを指摘し、脅す。日誌を放り投げることもあったが、実際は書き方を教えていない。
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わずか1か月で辞めた理由は?
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ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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