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潜入一筋25年のライターが“唯一断った仕事”「中国国旗を…」<漫画>

「人体を処理する話」を聞いた

――そんな過酷な環境でも、ライターを続けられてきたことはものすごいことですよね。 村田:やめたら負けた感があるので。同業者には自殺やクスリとかで死んじゃう人や、東京湾に沈められて殺された先輩もいて、今は数少なくなりましたね。 ――しれっと言うのがまた怖いです……。危ない人に巻き込まれそうになったことはないですか。 村田:僕は意外とないですね。あと一歩二歩入るとありそうですけどギリギリ。やっぱり、危ない人こそ聞きたくなる話があるんですよ。ヤバい人らに話を聞いていると、普通に人体を処理する話も出てきました。  よくドラマとかで死体を埋めるために山でスコップ使って地面を掘ったりするじゃないですか。でも、実際あんなに簡単に掘れないらしいですよ。山の地面ってめちゃくちゃ硬いし、岩もガンガン出てくるし。人を殺してから穴を掘っても間に合わない。「あらかじめ重機で穴を掘っておけば、いつでも埋められるから、ホッとする」とか言ってて、さすがにゾッとしました。

唯一断った取材は中国で…

――聞いてるこっちは全然ホッとしないですが……。ネタを取捨選択することはあったのですか? 村田:読者から見て、羨ましいことやらないとは決めていました。僕がおいしい思いをするネタは、逆に損だなって。女のコとエロいことできた、みたいなナンパ塾とか流行ってたんですけど、あんま好きじゃなかった。単純に自分が読みたくないし、意外とそういう意味で汚れるのは嫌いだったかもしれないです。  あ、それとは別に、一個断ったのがありましたね。中国の天安門広場で中国の国旗を燃やしてくれってやつ。 ――シャレにならないです!
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仕事が減って始めた「ゴミ屋敷の清掃のアルバイト」
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企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_

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