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潜入一筋25年のライターが“唯一断った仕事”「中国国旗を…」<漫画>

今が悪いと全然思わない

――最近は潜入取材するにも、コンプラや炎上の問題が絡んできます。一方で昔は過激なネタもまかり通っていましたが、らむさんは、環境的に今と昔どちらがいいと感じていますか。 村田:今が悪いと全然思わないですよ。僕がライターを始めた1990年代末でも、「編集部員がドラッグやってみた」とか既に書けないネタというのはありました。今はYouTubeにせよ、Twitterにせよ、出版以外のサービスもありますし。コンプラは面倒くさいけど、それを何とかクリアするのも面白いです。  今仕事を始めるとしたらYouTuberになったり、学生時代からツイッターでフォロワーを集めたり、自己ブランドを磨いていたと思います。1990年代末は、自分でやるにしても同人誌くらいしかやりようがなかった。お金だけでなく、知名度は上がらないし、どうせ同人作家って扱いをされたり、壁が大きくて。  当時は、雑誌が一番読まれる媒体だったけど、今はTwitterやWebサイトのほうが読まれるようになってきています。書き手としては悪いことだけではないと思うんですけどね。

炎上を気にしない理由

――アブノーマルなネタを扱っていますが、炎上のリスクを感じることはありますか。 村田:全然ないですし、炎上したことがない。そもそも、炎上したからなんなんやねんっていう。炎上する人って、「俺、正義だぜ」って言うタイプの人が、自分の言動に反する行動をとって怒られることが多い。僕はもとより正義を標榜していないので、あんまり叩かれることもないんです。今の時代は表現しにくいとか言われることもあるけど、全然悲観的じゃないです。
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心構えとかウザいじゃないですか
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企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_

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