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<台湾鉄道旅>ローカル線なのに「通勤電車のような混雑」だった平渓線

台湾有数の秘境駅には撮り鉄の姿も

平渓線

台湾有数の秘境駅として知られる三貂嶺駅

 ちなみに三貂嶺駅は、台湾有数の秘境駅として地元鉄道ファンの間では有名。崖と川に挟まれた場所にあり、車では到達不可能。一番近い車道からでも1キロ以上歩かなければならないが古道などの散策路が整備されており、ハイキングコースとしても人気だ。
平渓線

三貂嶺駅の入口。とても駅前とは思えない

 実は、平渓線は瑞芳駅ではなくこの駅が起点。台湾東部沿岸部を走る宜蘭線との分岐駅になっており、特急など通過列車の数は多い。崖下をくり抜く形で設けられた駅ホームからは、目の前を流れる基隆河や険しい山々が一望できる。それにしても路線の起点駅がいきなり秘境駅とはスゴい。駅周辺には撮影スポットがあり、撮り鉄らしき台湾人も複数見かけた。

大迫力だった“台湾のナイアガラ”

平渓線

沿線の中心駅・十分駅

 そして、隣の大華(だいか)駅では下車せず、次に降りたのは沿線の中心駅の十分(じゅうふん)駅。日本統治時代の古い街並み・十分老街が線路脇に広がり、スイーツや民芸品などを売る店が所狭しと並んでいる。  十分はパワースポットで、毎年春節明けの元宵節に「ランタンフェスティバル」が行われることでも知られている。老街にはランタンを販売する店も多く、お祭りの時期以外でも飛ばせるそうだ。
平渓線

台湾のナイアガラこと十分瀑布

 さらに郊外には“台湾のナイアガラ”と呼ばれる十分瀑布があり、30分ほど歩いて向かうことに。梅雨時だったせいか水量も多く、迫力ある滝の姿が見られて大満足だ。
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日本統治時代から変わらぬ姿
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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