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「青春18きっぷ」でひたすら西を目指してみた。“始発の上野駅”から16時間かけて到着したのは

都内発の西の限界点は「山口県の四辻駅」

青春18きっぷ

この日最後に乗車したのは、糸崎駅でも見かけた国鉄115系

 なお、利用していた青春18きっぷのため、「0時を過ぎて最初の停車駅まで」が有効期限。東京と大阪の「特定電車区間」と呼ばれるエリアは例外的に0時を過ぎてもその日の最終列車まで有効だが、筆者が乗っていたのはそのどちらのエリアでもない。しかも、終点の新山口の1つ手前の四辻の到着時刻が0時ジャスト。つまり、東京都内発の西の限界点は、山陽本線の四辻(山口県山口市)ということになる(※秋の乗り放題パス利用の場合、1~2日目なら有効期限内なので清算は不要)。
青春18きっぷ

まったく人の気配がない終電到着後の新山口駅構内

 だが、ここで降りても周辺にはホテルもないため、1駅分の運賃190円を清算して隣の終点・新山口で下車。上野から総移動距離1052.3キロ、総移動時間19時間32分の大移動はようやく終わった。  今回はひたすら西を目指すルートだったが、同じ東京都内発だと西日本でも山陰の限界点は米子(鳥取県)で、四国は牟岐(徳島県)、阿波池田(徳島県)、松山(愛媛県)の各駅。一方、北は青森や岩舘(秋田県)などになる。  乗換案内アプリの『ジョルダン』には【青春18きっぷ検索】という機能がある。普通・快速列車のみで遠方に行く際のルートや時間を調べたい場合はこちらが便利だ。  正直、新幹線や飛行機とは比べ物にならないほど時間がかかり、体力的にもハードだが「安く遠くへ行きたい」という方にはオススメ。ぜひ秋の乗り放題パスや青春18きっぷを旅行や帰省に利用してみてはいかがだろうか。 <TEXT/高島昌俊>
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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