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「今も昔も“ボッタクリ”だらけ」旅の達人が驚いたインド旅行の“これがヤバい!”3選

宿から迎えに来てもらうのがベスト

 配車アプリのウーバーなどは空港に専門の乗り場があり、そこで呼ぶのがいいのかもしれないが、なかなか車が掴まらないのが難点で、インドに到着したばかりでSIMカードの問題などもあるかもしれないし、スマホがうまくつながらない場合もあるので、旅慣れた人をのぞいて戸惑う可能性もある。    ニューデリーの空港から市内まではメトロが通っているので、到着がよっぽど夜遅くじゃない限り使えばいいが、終点のニューデリー駅に到着してから自力で移動しなくてはいけない。そこに悪党たちが張っていて、トラブルに巻き込まれた人の話も多数報告されている。旅慣れている人は問題ないが、そうじゃない人や荷物の多い人は避けた方がいいかもしれない。  じゃあ、どうすればいいのか。いちばん良いのは、宿で迎えの車を手配してもらうことだ。料金も筆者の泊まっていたホテルなら14ドルだった。空港出口で名前が書かれている大きな紙を持ってドライバーが待っていてくれるし、なんのトラブルもなく宿まで連れていってくれた。  

馴れ馴れしく声をかけてくる人のほとんどが「詐欺師」

バラナシ

バラナシには詐欺師も多い

 ニューデリーやバラナシなどの外国人が集まる場所には、詐欺師たちがたくさん待ち構えている。日本語や英語で親しげ、馴れ馴れしく話しかけてくる人のほとんどが詐欺師なので、全く相手にしないほうがいい。  無視したら相手に悪いとか考えなくて大丈夫。相手と目を合わせず、話しかけられても絶対に返さない。なかには無視されていることに怒り、悪態をつくのもいるが相手にしない。筆者はそれで問題なかった。  前述したバラナシのガンジス川の沐浴場にも観光客が集まるが、詐欺師たちもまた集まっていて、ウザいほど話しかけられまくる。日本人の若い女性が椅子に座って詐欺師たちと話し込んでいたが、その後どうなったかは定かではない。  川沿いには遺体が焼かれる火葬場があって、そこの高台から見学していると、サングラスをかけた怪しい男が勝手にガイドを開始した。このような場合も後から「説明したのだから金をくれ!」なんて言われるのがお決まりのパターン。速攻でハッキリと断らなければいけない。  近くにいたロシア人男女4名のグループの女性が「もう知っているから!」とすごい剣幕で返すと、その男は我々に向かって「ガイドは必要ですか?」とたずねてきた。当然のごとく断ると、どこかに行ってしまった。このように相手がガイドを勝手に始めても「いらないから」とキッパリ断ればいい。  これからインドを訪れる予定の人や、興味がある人もいるはずだが、インド旅行は依然としてハードルが高く、一筋縄ではいかないことが多いのは確かである。ぜひ参考にしてみてほしい。 <文/嵐よういち>
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
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インド超特急!カオス行き
広大なバーラトの大地を、飛行機やバスを使わず列車だけでぐるり一周してやる!インドの混沌パワーに辟易し「二度と行きたくない」と言い放っていた旅作家の嵐よういちが、13年ぶりに彼の地を旅した。インド鉄道は過酷か?天国か?遅延・キャンセル当たり前、過酷な暑さ寒さ、ヒドいトイレや変な乗客に耐え、無事に旅を完遂できるのか…。筋金入りのバックパッカーが挑んだ混沌と憤怒と灼熱の鉄道紀行。
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