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「今も昔も“ボッタクリ”だらけ」旅の達人が驚いたインド旅行の“これがヤバい!”3選

②衛生面「美味しそうな屋台も裏側は…」

屋台

美味しそうに見えても油断は禁物

 インドは衛生面で悪いと言われているが、それは本当だ。インドを何回も訪れている人や、滞在が長い人は慣れていて大丈夫なのだと思うが、そうではない人や短期旅行の場合は、とくに衛生面に神経質になった方がいいだろう。  とはいえ、生水は飲まない、口を軽くすすぐ時もペットボトルの水を使い、屋台を避けるだけでいいかもしれない。  旅先で屋台が美味しそうに見える気持ちはわかるが、筆者は屋台の裏側を見たことがある。ちゃんと食器を洗っていなかったり、ネズミや見たこともないような虫が発生していたり……。暑い季節には傷んだものをそのまま料理に使うこともあり、日本のような衛生観念などはないと思っていい。それでも構わないという人は自己責任で。  腹痛や下痢で済めばいいが、ウイルス性のやっかいな病気になって強制帰国になった人も知っている。

ガンジス川で沐浴したら体調不良に…

ガンジス川

ガンジス川で泳いでいる人も多いが、旅行者が泳ぐ場合は自己責任

 バラナシのガンジス川は旅人にとって憧れでもある。泳いでいる人も多いが、水質はかなり悪く、政府の調査で基準値の20倍以上の大腸菌が検出されたこともあるそうだ。  人間のトイレにもなっているし、牛なども糞尿を垂れ流しているから当然である。旅行者に泳ぐなとまで言う気はないが、避けた方がいいかもしれない。沐浴すると、口や肛門、傷口などからバイ菌が入り、たいていの人が体調を崩してしまう。それだけで済めばいいが、腸チフスやコレラなど、さまざまな感染症にかかるリスクがある。
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今も昔もボッタクリだらけ
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旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」

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インド超特急!カオス行き
広大なバーラトの大地を、飛行機やバスを使わず列車だけでぐるり一周してやる!インドの混沌パワーに辟易し「二度と行きたくない」と言い放っていた旅作家の嵐よういちが、13年ぶりに彼の地を旅した。インド鉄道は過酷か?天国か?遅延・キャンセル当たり前、過酷な暑さ寒さ、ヒドいトイレや変な乗客に耐え、無事に旅を完遂できるのか…。筋金入りのバックパッカーが挑んだ混沌と憤怒と灼熱の鉄道紀行。
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