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空前の“半導体バブル”で時給は3000円、賃料5割アップ… 世界最大級メーカーの工場ができて地元はお祭り騒ぎに

今、株価も不動産価格も平成バブル時代の水準に迫っている。大都市圏のみならず、一部地方ではすでに“バブル超え”を果たしている土地も。このお祭り騒ぎに乗らずしてどうする? 好況に沸く現場を訪れて、その乗り方を探った。

経済効果は10兆円以上!

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中国語表記の立て看板も林立

「物件の供給がまったく追いついていない。工場周辺の賃料はここ2年で5割以上も上昇しているんです」 こう話すのは熊本の不動産会社で働く営業マン。「工場」とは、世界最大級の半導体メーカー・TSMCが熊本・菊陽町に造った半導体工場のこと。2月6日には第2工場の建設が発表されたが、その経済効果は10兆円を超えるともいわれている。県予算10年分を上回る経済効果&雇用増で熊本は今、空前の“半導体バブル”に沸いているのだ。 昨年末に完成した第1工場に赴くと、通勤時間には関係者のものと思しきクルマで工場周辺は大渋滞。道路沿いには中国語表記のものも含めた無数の立て看板が並んでいた。 「台湾の技術者が多数来日して働いているので、それを目当てに海外の不動産事業者などが広告を出してくれているんです。おかげさまで広告単価はここ1年で2割ほど上がりました」(広告関係者)

熊本市内の繁華街にも半導体バブルの余波が…

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熊本・菊陽町に完成したTSMCの工場は、今年12月までに生産開始予定

そのバブル効果は工場からクルマで30~40分の距離にある熊本市内の繁華街にも表れている。キャバクラ店の店主は「TSMC関係者で売り上げは3~4割かさ上げされている」と話すのだ。
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TSMCがもたらす“賃上げ”効果
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