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月給36万円から72万円に倍増した26歳・荷揚げ作業員。半導体バブルに沸く熊本「建築ラッシュ」の実相

日経平均が一時4万円の大台を突破し、世間は色めきたっているが、賃上げは一部の大企業に限られ、いまだ道半ばだ。ただ思いもよらない理由で、すでに好景気に沸いている業界もある。どんな仕事の給料が爆上げしているのか? 働く人々の暮らしぶりに迫った!

建築ラッシュでフル稼働!

賃上げバブル職業案内

建築資材の荷揚げ作業に従事する東昌輝さん(26歳)

「畑や野山しかない場所に本当に工場が建つのかと半信半疑だったけど、今や周辺地域もすごい建築ラッシュです」 こう語るのは、半導体バブルに沸く熊本・菊陽町の近隣に位置する菊池市や大津町で、建築資材の荷揚げ作業に従事する東昌輝さん(26歳)だ。 「自分、半導体が何かもわからないけど、半導体バブルはすごい! 1月はフルで働いて、実働26日で給料は70万円ほどでした」 賃金は一現場ごとの設定で、3時間で作業が終了する仕事なら5500円、5時間なら7000円。現場から現場へと移動して汗を流す。

一日に3現場で時給6000円

「自分は3時間の現場なら1時間ほどで片づけて、一日に3現場を回ってます。だから実働は一日3時間くらい。建設ラッシュで人手が足りないからか、昨春から一現場当たりの給料が500円上がったんです。一日3現場で仕事をして日給は1万8000円。でも、3時間しか働いてないので時給6000円ですね」 当初5000円だった賃金は5500円になり、ついには6000円に。月給も36万円から72万円へと倍増した。賃上げは、生活にも変化をもたらしたという。 「趣味がバイクで、リストア(修復)に200万円は注ぎ込んでます。先月はバイク2台を買いました。代金の55万円は一括払いです」 半導体バブルは、周辺エリアの他業種にも拡大している。

東昌輝さんのBEFORE⇒AFTER

●月給36万円 ※一現場の賃金が5000円だったときの月収。地域の平均を大きく上回る ↓ ●月給計72万1200円(100%UP!) 職能給ナシ 残業手当ナシ 出勤日数26日
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