仕事

「いきなり作業場から悲鳴が…」パート女性たちの“泥沼トラブル”に巻き込まれた新入社員の悲運

立て続けに起こったアクシデント

倉庫 先輩社員が「じゃ、よろしくね。うまく束ねてよ」と、矢口さんの耳元でささやきその場を離れ、矢口さんのパートリーダーとしての第一日目が始まりました。矢口さんが製品倉庫に配属されて1週間がたったある日、パートのAさんが業務中に負傷しました。倉庫内を行き交うカートと接触したのだそうです。 「詰所でシフトを確認していたら、いきなり作業場から『ギャー』という悲鳴が聞こえたんです。急いでその場所まで行くと、Aさんが床にうずくまっていて、周りには人だかりができていました。救急車を呼ぼうとしたのですが、本人から大丈夫だと言われ、しばらく詰所で休んでもらいその日は早退させました」  Aさんによると「物音がしたので振り向いたら、カートが勢いよくこちらへ向かってきて、そのままぶつかりました」とのこと。あいにく目撃者はおらず、防犯カメラも確認したそうですが、他の荷物の死角になって詳細が分からずじまいでした。

パートさんに聞き取り調査すると

 翌日、さらに問題が起こってしまいます。 「8人いるパートのうち、5人が同時に欠勤したんです。Aさんも、今回のけがで当分休むので、現場にはBさんとCさんだけになりました。とりあえず、緊急事態を上司に報告し、他部署のスタッフを一時的に配置転換してもらって急場をしのぎました」  矢口さんは、その日に出勤していた古株のパートBさんと、1か月前に入ったばかりのパートCさんから話を聞くことにしました。 「今回の集団欠勤について、その日出勤していたBさんとCさんからヒアリングしたんです。すると、Bさんは『仕事がキツすぎて嫌気がさしたんじゃないですか』とだけ話し、早々と現場に向かいました。しかし、Cさんは少し小声で『原因はBさんだと思いますよ』と話しました
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次々に明かされた驚きの事実
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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