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「外食したくてもできない」日本人の懐事情。ランチ実態調査も「自炊」が4年連続1位に

ランチ実態調査では

ランチ実態調査 ランチ実態調査によると、平日のランチの内容は、「自炊、または家族等が作った食事」が31.1%で4年連続の1位。コロナ禍で2年連続で増加した後、2年連続で減少となった。  ついで「小売店や飲食店で購入した食事」が20.4%、「自分、または家族等が作った弁当」が19.2%と続く。「社食、学食」は8.5%で、2年連続の増加となった。  平日のランチの形態別の予算は、全体平均は452円で過去最高額。最も高かったのは「出前、デリバリー」で平均1,368円、ついで「外食店内での食事」が平均1,243 円となり、ともに4年連続で増額。最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」は、平均392円と結果だ(ホットペッパーグルメ外食総研より)。

各ファミレスの日替りランチの価格が物価高を反映している

 大概の店が日替わりランチを導入している。日替わりに集中させることでオペレーションの単純化、ディナー帯で発生した余剰食材の有効活用、客のメニュー選定を悩ませないなどのメリットがある。  さすがにこの物価高騰の中、手軽に行けるファミレスのランチセットの価格も上がってきている。サイゼリヤ500円(税込、スパ・ドリアランチ)と600円(税込、ハンバーグ)、和食さと878円(税込)、ココス759円(税込)、デニーズ792円(税込)、ロイヤルホスト1,023円(税込)などとなっている。  ちなみに、マクドナルドは昼マックの最低価格は500円税込~、牛丼御三家のすき家は580円税込、吉野家は598円税込、松屋530円税込、などが定番ランチセットの最低価格だ。チェーン店の定食のボリュームゾーンは税込750円~950円であり、町の個人飲食店もその価格帯が圧倒的に多い。
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ワンコインランチは一部を除いて“昔話”に
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飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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