更新日:2024年11月17日 09:21
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「ポケモンカード」バブルは弾けても新たなブームの兆し。アプリ『ポケポケ』の衝撃

紙のカードに代わりデジタルカード収集が主流になるか?

 この『ポケポケ』の大ヒットで、デジタルカードコレクションへの注目も一層高まるのでは? という声も聞かれています。  デジタルカードコレクションというとNFT(非代替性トークン)化されて、唯一無二のデータとして価値が保証され、仮想通貨で取引できるというイメージがあり、この『ポケポケ』リリース前にもNFTが導入されるのではないかという憶測がありました。  しかし、実際には現状の『ポケポケ』はNFTではなく、また利用規約で「バーチャルコンテンツ若しくは本サービス上のデータを現金や電子マネー等の現実の通貨で売買すること(いわゆるリアルマネートレード)」を禁止行為として挙げています。  ただ、株式会社ポケモンは2022年にデジタルカードに関する特許を出願し、今年認められています。その目的は「デジタルTCG(トレーディングカードゲーム)において、カードに対する思い入れを残すことが可能な技術を提供する」こと。たとえば、各デジタルカードごとに対戦での使用履歴を記録し、表示させるプログラムなどが該当するようです。  その詳細な説明文のなかには、NFTや分散型台帳(ブロックチェーン)への言及もなされています。いわゆるNFTと聞いてイメージする資産性や換金性の裏付けとは方向性が異なりますが、それぞれのカードが書き換わり世界で1枚だけの存在になるという意味では、コレクション性を高めるやり方。『ポケポケ』にも将来的に、NFTと関連した機能が導入される可能性はありそうです。 『ポケポケ』は配信開始からまだ2週間ほど。今後どのような方向性でイベントやキャンペーンが展開されるのか? 本家のゲーム『ポケットモンスター』とのコラボはあるのか? 目が離せない存在です。 <文/卯月 鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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