更新日:2024年12月11日 16:12
エンタメ

吉田凜音、24歳。中国から日本に戻ってきたら「自分の居場所がない」10年間の道のりと葛藤

ラップの曲がネットでバズり、“現役女子高生アーティスト”としてブレイク

その後、高校1年生の時に発表した「りんねラップ」がSNSでバズり、一躍ラッパーとして話題を集めた。 「私自身、新しいことに挑戦するのが好きな性格で、ラップに関してはあまり知らなかったのですが、プロデューサーから『ラップやってみない?』と言われたので、じゃあ試しにやってみようと思ったんです。 そして『りんねラップ』のMV(ミュージックビデオ)をネットに上げたところ、ライムスターの宇多丸さんやSKY-HIさんなどに注目いただくなど、想像以上の反響がありました。それ以来、レコーディングするときも、ライブで『りんねラップ』を披露するときもすごく楽しくて舞い上がっていましたね」 高校時代から、アイドルという枠から飛び出し、バンドをやったりヒップホップの楽曲を出したりと、さまざまなことに挑戦するようになったという。 ABEMAの恋愛リアリティーショー「真冬のオオカミくんには騙されない」の出演や、ファッションモデルの久間田琳加さんと、映画「ヌヌ子の聖戦」 のW主演を飾るなど、活動の幅を広げていく。 「今まで無我夢中で歌手になるためだけに行動していたのが、気持ちに余裕が出てきたことで、女優のオーディションも受けられるようになりました。アイドル、ラップ、バンドなど本当にいろんな活動をして、ちょっと落ち着いてきたタイミングだったので、演技もしてみたいと思うようになったんです」

「何事も中途半端になってしまう」という不安と向き合い…

吉田凜音そんな吉田さんの多岐にわたる活動を見て、世間の人からは「何をやりたいんだろう?」と思われることもあったとか。 あれもこれも手を出さないで、ひとつのことを極める。 そうしないと全て中途半端になってしまい、固定のファンがつかない。 こうした悩みを少なからず感じていた吉田さんだが、「幅広い活動をしているからこそ、それが自分の武器になる」と腹落ちしたことで、前に進むことができたそうだ。 「さまざまなジャンルの音楽をやりたいし、演技やモデルもしたい。一時期は、周囲から“ふわふわ”しているように見られるんじゃないかという悩みもあったんですけど、私がやりたいことをしまい込む理由はないなと気づいたというか。 高校から上京してきて、自分の可能性を広げるためにいろんな活動をしてきましたが、どれも全身全霊込めてやっているし、それが私の個性であり良さでもある。そう思えたのが18歳くらいでした」 一方で、吉田さんは「嫌なことは全部忘れてしまう性格」だと話す。仕事やプライベートでの辛いことや悲しいことは自然と脳内から消え、今も心に残っているのは「とにかく楽しかった」という充実感だけだという。
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中国での活動
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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