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東京大学の“隠された食堂”で提供されるスパイスカレー。現役学生が「見逃せない逸品」と語るワケ

「カレー好き」がわざわざ食べに来るかは疑問

メニュー とはいえ、「好きな人」も進んでこのカレーを食べに来るかと言われると、やはり疑問が残る。  本格的なカレーの土俵で勝負するならば、「インドカレー屋に行くべき」とか、「駒場から2駅行けば、カレーの聖地として有名な下北沢がある」とか、そういった意見に対抗できるカードを残さなければならない。  本格カレーはスパイスの配合にこだわっている点で素人への差別化が難しいのであれば、学食である「温野菜のスパイスカレー」に残されたカードは「学食である」、すなわち、学外に繰り出さず食べられる、比較的安価なカレーである点。  だが、ここでもやはり値段が足を引っ張るようにも見える。一般価格で800円超え、組合員価格ですら700円近く取られるのだから、やはり他の学食メニューと比べれば高級料理と言わざるを得ない。  それでいて、近くに聖地がある中で、どれほどの学生が背信的に「温野菜のスパイスカレー」を選べるだろうか。聖地カレーと比べると値段が低い以上、やはり味やクオリティでの勝負となると、分が悪いようにも思える。  つまり、学食としては高いが、一般カレーとしては安すぎることが、悪いほうへ作用してしまったのではないだろうか。

東大生の7割が「知らなかった」と回答

 今回、調査を行った後に、東大生30人程度に対して、「温野菜のスパイスカレーを知っていたか」アンケートを取った。結果は、70%の学生が「知らなかった」と回答。  もちろん、これが有意な結果ではないことは明らかだが、私としては、かなり可能性を感じた逸品だけに、もっと世に知られてもよいように感じる。  どうやら「東大スパイス部コラボ」は連続企画であるようなので、次回以降のコラボメニューにも期待したい。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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