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東京大学の学食は「早い、高い、おいしくない…」現役学生のホンネ。それでも「行くしかない」切実な事情が

 東京大学は、日本トップクラスの大学だ。偏差値的な話でももちろん、世界大学ランキングで29位(2024年版タイムズ・ハイヤー・エデュケーションの調査による)で、国内外を問わず知名度は高いといえる。  研究設備だって国内トップクラスだ。日本中の学生たちが東京大学を目指して、受験戦争に明け暮れる。  東京大学に入学してみて、やはり素晴らしい大学だと感じた。同年代トップの頭脳を持つ人々に囲まれながら、最高クラスの研究の様子をみられる。もし進学先として迷っている人がいるなら、東京大学は間違いないと断言できる。
東大のカレー

東京大学駒場キャンパスのカレーライス

学生の評判が良くない東大の学食

 ただし、一点だけ不満がある。学食がおいしくないのだ。  学食においしさを求めるほうが間違っているのかもしれないが、町のレストランやコンビニ弁当などのレベルが急上昇している昨今では、明らかに時代に取り残されてしまっている印象がある。  今回、周りの学生にも話を聞いたが、「おいしい」と話してくれる子は一人もいなかった。  私は、食が趣味だ。稼いだお金の大半は、おいしいものを食べるために使う。だからこそ、東大入りたての頃は苦痛だった。おいしくない学食を、おいしくないとわかっているのに、食べざるを得なかったから。  今回は、日本トップ大学である東大の学食の残念さについてお伝えする。

早い、高い、おいしくない

「早い、うまい、安い」はかつての吉野家のキャッチコピー(現在は「うまい、安い、早い」)。だが、学食に求めるものと共通する部分も多いだろう。  授業に部活にバイトにと忙しい学生にとって、「注文後すぐに出てくる」ことは重要だし、貧乏学生の懐にも優しい値段であってほしい。もちろん、おいしいほうがいい。  だが、実際の東大の学食はほぼ真逆。「早い、高い、おいしくない」なのだ。確かに注文後の提供スピードは非常に早い。だが、値段はお世辞にも安いとは言えない。  今回の記事執筆にあたって、私は2024年12月に東京大学駒場キャンパスを訪れた。学生食堂につきものの「カレー」について、実地調査を行うためだ。  カレーライス中サイズが308円(生協組員価格)。だが、私が東京大学運動会応援部吹奏楽団の部員として活動していたころは、カレー中サイズ程度では全く足りなかった。大サイズ(396円)を食べても満足できなかった思い出がある。  結局、一品で満足しきれないサイズだから、2つ、3つと追加注文をする。すると、結局700円~800円程度の会計となってしまう。値段自体は良心的に見えるが、食べ盛りの大学生にはまったくもって量が足りない。
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「おいしくない」のに選ばれ続ける理由
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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