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熟年離婚した70代の父が“ゴミ屋敷”で孤独死。「怒りしかない」息子が現実を受け入れるまで

仕事人間の男ほど危ない。“孤独死予備軍”の現実

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 仕事に行き、帰宅しても寝るだけ。そんな生活を送る既婚男性は、読者のなかにも多いのではないでしょうか。私自身、妻子を持つ身として、「自分もこうならないよう気をつけなければ」と考えさせられた現場でした。家族や大切な人がそばにいてくれるのは、決して“当たり前のこと”ではないのです。
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 孤独死には男女で明らかな違いがあると感じています。女性は男性と比べてコミュニケーション能力が高く、人とのつながりを保ちやすいため、孤立しにくい傾向があります。そのため、離婚や死別を経験しても、心の回復が比較的早い印象です。  一方で男性は、離婚や死別をきっかけに気力を失い、数年以内に亡くなるケースが多く見られます。また、配偶者の有無にかかわらず、退職後の60代男性で一人暮らしの場合、社会とのつながりを失い、家でお酒を飲むだけの生活に陥ることが少なくありません。その結果、孤独死に至るケースは、女性と比べて圧倒的に多いと感じています。  孤独死を防ぐためには、家族や周囲とのつながりを持ち続けることが大切です。 <構成・文/倉本菜生>
1980年生まれ、大阪出身。A-LIFE株式会社代表取締役。祖母の遺品整理を経験したことで、遺族の心労に寄り添う仕事をしたいと考え、2007年より個人商店として「関西クリーンサービス」を創業。2010年にはA-LIFE株式会社を設立し、本格的に遺品整理・特殊清掃の事業を開始する。YouTubeチャンネル「関西クリーンサービス」にて孤独死・ゴミ屋敷・遺品整理の現場を紹介し、社会に警鐘を鳴らし続けている。X:@KAMESAWA_Kclean
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