更新日:2025年02月19日 12:56
ライフ

役所からの連絡で「母の死」を知った48歳女性。関係を絶って約10年…“傲慢な母”が迎えた壮絶な最期とは

整理を委託する場合、1K30万円から

[家族をもうやめた]人の肖像

相続と絡む注意点もある。親が賃貸物件住まいだと、たとえ相続放棄をしても物件の現状回復義務は残ってしまう

池守さんのように、死亡したときだけ親族に戻らざるを得ないケースは多い。それでも故人の部屋に立ち入りたくない場合、遺品整理を業者に任せるという選択肢もある。後期高齢者を親に持つ40~50代の女性を中心に、家族と縁を絶った依頼人の遺品整理を行う機会も多いという特殊清掃人・鈴木亮太氏に、費用の相場を聞いた。 「孤独死が絡むケースとして、1Kの賃貸物件を衛生的に回復させるのに少なくとも30万円前後は必要です。一戸建てだと広さや荷物量にもよりますが、100万円以上かかってしまうことも少なくありません。最近は、Webサイトの見栄えだけ良くて業務実態が伴わない業者もいるので、相見積もりはぜひ事前に取ってほしいところです」

業者にすべて任せることも可能だが…

鈴木氏は日頃、依頼人に「実家に立ち入るのも嫌だから」と住居近くの喫茶店で鍵だけ渡され、故人の部屋に立ち入って遺品整理を行うことも多いという。すべて業者に任せることも可能ではあるが、現場には「できれば立ち入ってもらいたいのが本音」と明かす。なぜならば依頼者自身が部屋に入らない場合も、ノータッチとはいかないことがあるからだ。 「遺品整理の最中に、故人のプライバシーに関する品、現金、権利書などが見つかることも多い。ほかにもチューナーやモデムといった要返却のレンタル品は誤って廃棄すると後で大変なことになる。その場合は、遺族の方への確認が必要となります」 家族の死に際して、いま一度モノと向き合って、思い出ごと処分してみてもいい。 取材・文/週刊SPA!編集部 ※2月18日発売の週刊SPA!特集「[家族をもうやめた]人の肖像」より
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週刊SPA!2/25号(2/18発売)

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