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「もう乗ってくんな!」終電間際の満員電車で“客を押し出す男”…他の乗客の“怒りの一撃”で予想外の結末に

どかないマンに若者男性が“怒りの一撃”

電車 とっさに田中さんが間に入ってその場を取りなしたのだが、またしても乗ろうとすると、その男性は2人を押し出し『乗るなって言ってんだよ!』と大声で叫んだ。周囲は何事かと騒然となり、発車のベルが鳴り始めたところで、まさかのことが起きる。 「ベルが鳴り始めたら、後ろにいた男の子の1人が『お前が降りればいいだろ!』と言って、男性を蹴り出したんです。男性はものすごい勢いでホームに転がったんですが、その男の子たちが私たちに『お姉さんたち、早く乗りなよ』って。急いで乗り込んだと同時にドアが閉まりました。私たちを押し出した男性は大声で何かを叫んでいましたが、電車はそのまま発車しちゃいました」

誰もがイライラしていた模様…

 どうやら車内の客たちはみな、どかないマンに対してイライラを募らせており、堪忍袋の緒が切れた若者グループの一撃に心の中で拍手喝采だったというわけだ。 「発車した電車内で若者グループに『ありがとうございました』って伝えたら、『あいつ、さっきからずっと乗ろうとする人を押し出してたからムカついてたんですよ。ただのヤバい酔っ払いでしたね』って。そしたら、隣にいたサラリーマンも『大丈夫だった? あれは見てて腹立ったよ〜』と声をかけてくれて、ほかのお客さんたちもウンウンって頷いていました」  満員電車は誰もが不快なものである。だが、それはその電車に乗る誰もが感じていること。ドアに寄りかかりたい気持ちはわかるが、乗ろうとする人を押し出すのは明らかにやってはいけないことだ。  もちろん、大学生グループがやったことも褒められたことではない。だが、自分の利己的な行動が回り回ってしっぺ返しとなることがあると、肝に銘じておくべきだろう。 文/谷本ススム
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
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