恋愛・結婚

美人評論家が教える【女子が喜ぶラブホへの誘い方】

―[山田ゴメス]―
 先日、『奇跡のラブホ活用術~本当に気持ちのいいセックスをするために~』(イーグルパブリシング)ほか、ラブホテルについての著書や連載などを多数持つ美人ラブホテル評論家・日向琴子さんに話を伺う機会があった。そこで、都内でホットなラブホ地帯から、“女子がコロリと落ちるラブホへの誘い方”までを、おのれの実益のみを考え、悲壮なまでにじっくりと聞き出した! ――僕がラブホをよく利用していた10年前は、金土の夜なんて、“ラブホテル難民”と呼ばれる、“空室”マークを血眼になって探すカップルが、渋谷や新宿あたりのホテル街でうろついていたものです。でも、最近は週末でも案外アッサリ入れたりする、と聞きますが?
日向琴子

お綺麗な日向琴子さん

日向: リーマンショック以来、ラブホテルを利用する人は確実に減っています。今は、家で(セックスを)するか、なんらかの事情でそれができない人は、コンビニやファストフード店で食事を買い込んで、ビジネスホテルの宿泊プランなどを利用するケースが多いですね。そっちのほうが全然安くすみますから(笑)。つまり、女子をラブホテルに誘うことが、一昔前の高級シティホテルに誘うという、ちょっとしたセレブな行為に、もはやなりつつあるわけです。 ――今どきの若い子たちは漫画喫茶とかで最後までいたしちゃうそうですしね。僕もここ数年、まっとうなかたちでラブホに入る機会がめっきり少なくなってきちゃって……。最新のラブホ事情がまったくわかりません。 日向: 一言で言うと、二極化が進んでいるといった感じでしょうか。営業努力によって、内装やサービスが既成のラブホの概念を変えてしまうくらい充実しているホテルと、そうでないホテルとの差がかなり激しくなってきています。 ――でも、前者みたいにキレイなラブホは、値段もお高かったりするのでは? 日向: それが、そんなこともないんです。たしかに、一泊5万円以上もするVIPルームも一部では人気だったりしますけど、スタンダードルームは今だと、どこも一泊1万3000円あたりかな? むしろゴメスさんがよくお使いになっていた時代より2000~3000円ほど安くなっているのではないでしょうか。 ――それはありがたい。ちなみに、あまりラブホ馴れしていない男性、たとえば僕みたいな“ラブホ・セカンドヴァージン”が、いいラブホとダメなラブホを簡単に見極める方法はあるのでしょうか? 日向: これは極論の見分け方の一つなんですけど、“空室・満室”の看板がないホテルは狙い目だと思います。 ――そ、そんなの聞いたことないです! 日向: 一般的に「ラブホテル」と呼ばれるホテルを営業するには、風営法ライン、もしくは旅館業法ラインの、どちらかから認可が下りなきゃダメなんです。そして風営法ラインからの場合は、新築や増築ができないという致命的な欠点があるんです。だから今は、旅館業法ラインから認可を取って営業をするラブホテルが多くなってきている。そのほうが内装などにも自由なアイデアが盛り込めますから。ただ、先ほど言った、“空室・満室”や“休憩”の看板が出せないだとか、ほかにも厳密には、室内に大人のオモチャやコスプレ衣装が置けないだとか、建物内に飲食店や公共トイレを設置しなければいけないだとか、ついたてがあって対面しなくて済む受付は不可だとか……。いろんな制限もあるんですけどね。そもそも、この手のホテルは、「ラブホテル」と公言すること自体が本来はアウトなんです。 ――なるほど。そういう縛りが、結果として逆に「ラブホテル」特有の淫猥なイメージを払拭しているという見方もできるわけですね? 日向: そうなんです。現に、最近は異業種からのラブホ業界への参入も増えていて……。そういうホテルは、従来のラブホテルとは、もう別物と言っていい。たとえば、お洒落カラオケボックスのチェーン系グループで有名な「P」が経営する、新宿にあるバリ風の某ホテル。ここは、エステサロンが併設されていたり、本格的なレストランや、ビリヤード台や、バリからの直輸入雑貨屋があったり……と、女子の好きなものが盛りだくさんで、平日の昼間でもフロントが部屋待ちのカップルで溢れかえっています。 ――すごく勉強になります! では、そろそろ本題に。女子をそういう素敵なラブホに連れ込む必殺技を教えてほしいのですが? 日向: まずはデートする街選びからですね。終着駅をラブホテルにしたいなら、素敵なホテルが密集する地域をスタート地点にしたほうが断然有利。私の主観で今、元気のあるラブホ・スポットを都内で挙げてみると、ダントツ1位は新宿。次に意外と狙い目なのが錦糸町。そこに池袋が猛追、といった感じでしょうか。一方、渋谷はあまり元気がない印象です。 ――じゃあ、最終的にラブホにしけ込みたいなら、デートは渋谷ではなく新宿でしろ、と? 日向: まあ、それも極論ですけどね(笑)。でも新宿なら、ラブホ街に女子を連れ込む口実もいっぱいあるじゃないですか。 ――え! そおなんですか? 全然思いつかないんですけど……。 日向: たとえば、これは新宿に限ったことではないんですけど、ラブホ街というのは、昔は大半が花街だったので、美味しい飲食店が多いんです。そういうウンチクをもっともらしく語って、女子をラブホ街のなかにある店に誘えばいいんです。新宿なら近くに韓国街もあるし、調べずに(店に)入っても、まず間違いはありません。 ――ふむふむ!(いつになく入念にメモを取る) 日向: 近くにドンキ・ホーテがあるのも大きいですね。「今日、なにも(泊まり用の)準備してきてないから~」という女子定番の逃げ口上を、「じゃあ、そこのドンキで買ってあげるよ」と封じ込めることができます。ついでにアダルトグッズも一緒に物色したりすれば、もう完璧ですよ(笑)。 ――ほうほう……。(録音用にiPodをセッティング) 日向: あと、新宿のラブホ街の近くには、女子の潜在的な好奇心をくすぐる裏スポットも多いんです。「バッティングセンター」や「末広亭の寄席」や、最近若者向けにリニューアルした店が増えてきている「ゴールデン街」とかに誘われると、私ならホイホイついて行っちゃいますよ(笑)。こういう所って、女子だけだとなかなか足を向けられないじゃないですか。 ――言われてみたら、ある女子を歌舞伎町のバッティングセンターに誘ったら、すごく喜んでた。結局、終電で帰られちゃいましたけどね……。 日向: いっそのこと、ラブホテルをデートの場にしちゃうのもアリ。たとえば、新宿のラブホ街からは少々遠くなってしまいますけど、下落合駅から徒歩1分のところにある和風旅館調の「T」なんかは、となりに同じ経営母体の割烹があって、かなり本格的で、美味しい和食が楽しめます。もちろんホテルの部屋に入って料理を注文することもできます。 ――ムダな駆け引きも必要ないってことですな。最高です! 日向:最後に、私の連載も掲載されているケータイのラブホサイト『~最強ホテル検索~ハッピーホテル』を宣伝させてください。それを女子に見せて、「今のラブホは岩盤浴やゲルマニウム温浴もあって、内装だってこんなにキレイなんだよ」と口説いてみては? ホテルにもよりますが、このサイトからの部屋予約も可能ですし、たぶんそれが一番手っ取り早いのではないでしょうか(笑)。 【日向琴子】 漫画家&ラブホテル評論家。`76年5月15 日生まれのB型。T167・B86W60H88。出身地は大阪府で鹿児島の離島にて育つ。19歳で上京し、22歳で漫画家デビュー。以後、漫画家として多くの連載やレギュラーを抱えるだけではなく、グラビアや、ラブホテル評論家としての著作、エッセイなど、多ジャンル各メディアにて幅広く活躍中。ライフワークとして、性感染症やエイズに関する予防啓蒙活動も続けている。日向さんが公式推薦する『首都圏ファッションホテル・ベストカタログ』がクイン出版より絶賛発売中。日刊スポーツで始まった週1回連載『ラブホ万華鏡』も要チェック! 今でも仕事で月2回、プライベートで週1回以上、新規ホテル開拓に励む生粋のラブホマニア!! 公式サイト(http://www.cotoco-hyuga.com/index.html【山田ゴメス】 1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。現在「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系列)(http://www.ntv.co.jp/99answer/)に“クセ者相談員”として出演。『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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