老衰のセダンとは大違い!カローラフィールダーはなかなかイイ
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
燃費然り、デザイン然り、馬力然り、クルマを選ぶ基準はいろいろありますが、昨今のクルマ選びは、実用を無視して燃費に大きく偏っているようです。今回は、日本の国民車を例に荷物を運ぶ道具としてクルマを考えてみました
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆アクア vs カローラフィールダー。自転車積載対決!
凡庸にもなれないド底辺サラリーマン諸君、こんちくわ! 今回は凡庸の象徴.カローラが新型に生まれ変わったので、取材してきたよ!
カローラと言えば日本の国民車。つい数年前までなんと30数年間も、日本で一番売れるクルマだったんだ。凄いよね! 富裕層の僕には、なんでこんな凡庸なクルマが売れ続けるのか理解不能だったけど、ド底辺層諸君には凡庸さに憧れる心理があるのかな?
そんな凡庸の王者・カローラも、’08年、非凡なコンパクトカーであるホンダ・フィットに抜かれて首位陥落。その年の秋にリーマンショックが襲い、翌年、麻生内閣が緊急経済対策としてエコカー減税・補助金を導入した。直後に非凡なハイブリッドカー・3代目プリウスが発売されて、未曽有のエコカーブームが巻き起こる。以来、3年連続でプリウスが日本一売れるクルマに輝き、カローラは5~6位くらいまで落ちてしまった。
そんな状況で登場した新型カローラだから、今度はさすがに凡庸さを捨て、非凡狙いに来たかと思ったら、なんと! カローラセダン(アクシオ)はさらに凡庸、いや「凡庸の下」になってたんだよね……。
デフレ経済の日本に合わせて、サイズを少し縮小したのはいいんだけど、見た目が老衰。すでにユーザーの平均年齢が60歳に達していたカローラだけど、今度の新型は、「未曽有の高齢化社会に対応して、ターゲットを80代に絞りました」って感じのルックスだった。走りもスカスカで凡庸以下。もうカローラセダンのことは忘れよう!
実はカローラって、近年は、キムタクがCMしてたワゴン(フィールダー)のほうが、セダンより売れていたんだ。そのフィールダーはどうかと思ったら、老衰のセダンとは大違い。クルマを使い倒すアクティブ派って感じで、なかなかいいんだよ。道具として割り切ると、凡庸さが生きてくるね!
【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/250662
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― アクア vs カローラフィールダー。自転車積載対決!【1】 ―
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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