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地デジ化移行は本当に順調? 環境汚染にも絡む問題が残る

21世紀も10年が過ぎ、つに2011年がやってきた。思えば、20世紀末、2000年問題が世間を騒がせたものだったが、実はこの2011年にも「2011年問題」がある。それも複数! 新年早々頭を抱える人もいる(かもしれない)2011年問題を追った!


Part.1『地デジ化の2011年問題』
地デジ化移行は本当に順調? 環境汚染にも絡む問題が残る

今年7月24日、アナログテレビ放送が終了し、地デジ化が完了する。それに伴う準備や対策も進んでおり、順調に地デジ化は行われそう……と思いきや、まだ課題はあるようだ。家電リサイクルに詳しい東アジア環境情報発伝所所長の廣瀬稔也氏は、「ブラウン管テレビ処理が最大の問題」と指摘する。

「ブラウン管テレビに使われているブラウン管ガラスには、有毒な鉛が含まれており、適正な処理をしないと環境汚染に繋がります。解体されたブラウン管ガラスは、東南アジアなどの途上国に輸出され、新たなブラウン管テレビに再生されます。しかし、これだと、途上国でブラウン管テレビの需要が減少したときに、行き場のなくなったブラウン管ガラスによる環境汚染が引き起こされる可能性が高いでしょう」

 ブラウン管テレビは家電リサイクル法で定められた4品目に含まれ、リサイクルの義務がある。昨年までで4400万台のブラウン管テレビが処理された。しかし、家電リサイクル法で求められているのはあくまでも”再利用”。分解して転売すれば問題なく、有害物質の除去はほぼ行われていないのが実情なのだ。廣瀬氏はこう続ける。

「数年前から問題提起していましたが、一向に解決の気配がないまま地デジ化完了の年を迎えてしまいました。ブラウン管ガラスから鉛を除去する技術自体は持っているのだから、メーカーと国が一体となって対応してほしい。このままでは近い将来、アジア全体に関わる環境問題になります。そうなってしまっては、何のためのエコポイントだったのかという話になってしまいますよ」

 地デジ化完了まで約半年。一刻も早い対応が望まれる。


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ブラウン管テレビは、家電リサイクル工場で解体されるが、
現段階でも処理能力が追いつかないほど。果たしてどうなるか……?


― 深刻&爆笑[2011年問題]の真実【1】 -




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