雑学

裏社会とのパイプが太い自民党の復権を反社勢力も大歓迎

 3年3か月ぶりの自民党政権誕生の裏で、密かにうごめき始めた黒い影。反社勢力の活動を活発にするのは、やはり自民党との太いパイプだ。

「民主党がクリーンだったかどうかという問題ではなく、政権が3年で終わってしまったことで、55年体制下で自民党が築き上げたような利権構造を確立できなかっただけ。反社勢力からみれば、政官と癒着するチャンスがなく、冷や飯を食わされていたわけです。それが自民党の復権で、旧来の利権構造が復活した。民主党政権ももう少し長く続いていれば、反社勢力と深く癒着したにちがいない」

 そう話すのは、ジャーナリストの伊藤博敏氏だ。政権交代による政策は大転換。前回紹介した公共事業の拡大(http://nikkan-spa.jp/366602)や原発再稼働では、伊藤氏も反社勢力の動きに注視しているという。

イメージ「民主党政権下で手控えられてきた公共事業を再開すれば、まず『壊す』ところから始めなければならない。そうなれば、解体、地上げ、作業員派遣といった彼らの“シノギ”が活発化するはずです。また、作業現場周辺では風俗産業の需要も高まり、フロント企業にとってのビジネスチャンスとなるでしょう。さらに、原発再稼働でも同じような構図が存在する。原発へのマイナスイメージがこれほど広がるなか、表の人材企業だけではもはや十分な人手を確保できない。さらに、原発の周辺住民への根回しを行わなければいけませんから。これらを担うのは、やはり裏社会でしょうね」

 一方で、伊藤氏は反社勢力を締め出す政策もあると話す。

「改正貸金業法が完全施行され、総量規制が行われた結果、消費者金融からカネを借りられなくなった人々を相手に闇金が成長した。だが、自民党は消費者金融の規制緩和を実施する方針を掲げており、実現すれば闇金は締め出され、貸金業はむしろクリーンになる。無論、彼らはほかのシノギに参入するでしょうが」

 自民党復権で、政界との太いパイプが復活した反社勢力。自民党が打ち出す政策から目が離せない。

【伊藤博敏氏】
フリージャーナリスト。現在は政治・経済を主戦場に取材・執筆活動を続けている。著書に『鳩山一族 誰も書かなかったその内幕』(彩図社)、『金融偽装』(講談社)など

取材・文/SPA!シノギ取材班 写真/時事通信社 (C)elmimmo (C)kayakaya
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