“ポリティカルフリーター”のよこくめ前議員、短期バイトも辞さず
先の衆院選では、多くの現役議員が職を失った。大野伴睦の「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人」という言葉もあるが、当人たちは今、何を見据えているのか
◆「議員は落選してナンボ」と強気の“浪人のプロ”
(’12年落選⇒ポリティカルフリーターとして活動・よこくめ勝仁氏)
「正々堂々と戦っての落選。後悔はありません」
無所属で先の衆院選に出馬、菅直人前首相らと戦い自民党候補者に敗れたよこくめ勝仁氏。背水の陣を敷いた背景には、前々回の衆院選で比例復活での当選後、菅内閣不信任決議案に賛成し、党を離れた「不義理」にあった。
「ほかの政党に鞍替えするなど、今回の選挙で生き残る方法はあったでしょうが、信念を曲げることはしたくなかった。まだ自分の理想と力が釣り合わない状態ですが、無所属で活動を続け、選挙を戦うなかで、『一人でもできること』が多くある一方で、『数が必要な場面もあること』も体で理解できたのは、大きな財産になりました」
今回の選挙では後ろ盾のないなかで約4万票を集め、敵対陣営からも予想外の健闘を讃えられた。
「落選後も辻立ちを続けるなかで、多くの励ましの声をいただきました。負けはしましたが、地道に続けてきたことが、実を結びつつあると実感できた選挙でしたね。毎日約50kmを自転車で走り続けて体はボロボロなんですが(笑)」
今後は政治家、文化人、弁護士と三足の草鞋の「ポリティカルフリーター」(よこくめ氏の造語)として活動していく。
「文化人としては講演活動やテレビへのコメント出演のほか、クイズ番組などにも挑戦したいですね。講演では全国各地を回って、地域の現状を学ぶなど、さまざまなかたちで見聞を広められたらと」
一方で落選後には1000万円の借金が残り、無所属のため党からの資金援助なども一切ない。「短期バイトもやぶさかではない」と話すほど財政面は厳しい。
「でも私は受験浪人、司法浪人のほか、『あいのり』でフラれて恋愛浪人もしている“浪人のプロ”です(笑)。過去を忘れ、ゼロからのスタートと考えれば、何も苦しくありません。また『落選を題材に本を書こう』など、失敗をプラスに捉え、成功者にはできないことにも挑戦したいと思います」
一方で障害福祉等のNPO法人を立ち上げる準備も行い、地域に密着した政治活動も続けていく。
「落選して“タダの人”になるような人は、本来政治家になるべきではない。『よこくめは落選してもあれだけできるんだ』と感心されるような活動をして、議員バッジをまた手にしたい。『あのとき落選してよかった』と思えるような期間にしたいです。『1回生の仕事は2回生になることだ』という議員によく知られた言葉がありますが、私の生き方で『議員は落選を経験してナンボだ』という新しい言葉を作れたらいいなと思います」
【よこくめ勝仁氏】
’81年、愛知県生まれ。東京大学法学部卒業後、司法試験に合格。’09年の衆院選で初当選を果たす。テレビ番組『あいのり』では“総理”の愛称で呼ばれた http://www.lespros.co.jp/
― 「タダの人」になった元国会議員のその後【2】 ―
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