SCEに聞く、家庭用ゲームDL販売の現状と今後
家庭用ゲームはパッケージで買うものだと思っていたけど、昨今ダウンロードの流れも強くなってきた。その事情を追った!
◆SCEに聞く、ダウンロードの現状と今後
DL市場の現状を、ハードホルダーはどのように見ているのか? SCEの塚嵜英史氏に、まずは新作タイトルにおけるDL販売の拡大傾向について聞いた。
「具体的な数値は公開していませんが、DL版の利用度が劇的に増加しています」
今後はさらにDL版に力を入れていくのだろうか?
「DL版を購入することにまだ抵抗を感じている方もいると思いますので、PlayStation Store(オンラインショップ)ならではのキャンペーンを通してお客様を増やしていきたいと考えています」
ただ、DL版にはメリットだけでなくどうしてもデメリットもあると思うのだが……。
「ゲームの容量によってはDLに時間がかかるというのは不利な点かと。でも、いつでも遊びたいときに入手できるのは大きな魅力でしょう」
確かに、ソフトを複数持ち歩く必要がないのも大きなメリットだ。さらに、ここにきてDL専売コンテンツへの注目度も高まっているようだ。
「オンラインにするとさらに楽しめるゲームや、HDでのリメイク作品、フリーミアムタイトルが好調に推移し、お客さまはもとよりゲームメーカーさまにも注目されています」
ということは、DL専売コンテンツの未来も明るい?
「はい、今後も伸びていくと考えています。『風ノ旅ビト』や『DATURA』のように、DL専売だからこそ打ち出せる独特の世界観はお客さまに広く受け入れられると思います。また、在庫リスクを気にせず、新しいジャンルに取り組めるというのは、ゲームメーカーの皆さんにとっても魅力的な場ではないでしょうか」
最後に、SCEが提供するDLコンテンツ「ゲームアーカイブス」についても聞いた。昨年8月から、PS Vitaで初代PSのゲームが遊べるようになったが、その手応えはどうか?
「反響は大きいですね。PlayStation Portableではプレイできなかったアナログスティックを使うゲームが遊べるなど、PS Vitaならではの部分に好評をいただいています」
やはり、DL市場の拡大はメリットがあるようだ。
【塚嵜英史氏】
ソニー・コンピュータエンタテインメント ジャパン・アジアビジネスアンドサービス部部長
― ダウンロードで買う家庭用ゲームソフト大研究【2】 ―
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