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テレビゲームにとって平成時代とは何だったのか? 平成ゲームシーン回顧録<最終回>

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報


ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 これまで第1弾第2弾第3弾と3回にわたって平成元年から平成22年までのゲームシーンを振り返ってきました。今回はついに平成23年から平成30年まで。スマホアプリの台頭、PS4発売、任天堂の復活劇……。中身の濃かった平成ゲーム時代も終わりを告げようとしています。

平成23年(2011年)


 平成23年は東日本大震災の年。日本中が不安に包まれるなか、サッカーのなでしこジャパンが女子W杯で優勝し、勇気を与えてくれました。12月には「モバゲー」のDeNAによる「横浜DeNAベイスターズ」が誕生しています。

 この年は、2月に「ニンテンドー3DS」、11月に「プレイステーション・ヴィータ(PS Vita)」と携帯機対決に! 3DSは上画面に裸眼立体視の機能がついているのが目玉。PS Vitaは、有機ELディスプレイ、ゲーム機初の3G回線対応など、ハイスペックに進化。任天堂はギミック寄り、ソニーは高性能化とゲーム機に対するスタンスが一層明確になりました。

ニンテンドー3DS

PS Vita

そのほかの注目のヒットゲーム
・マリオカート7(3DS)
・ダークソウル(PS3)
・おさわり探偵 なめこ栽培キット(iOS、Android)

平成24年(2012年)


 平成24年は、年末の衆議院選挙で自民党が大勝し、第2次安倍政権が発足した年。iPS細胞の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞。5月に東京スカイツリーも開業しています。流行語はスギちゃんの「ワイルドだろぉ」。

 この年の11月、任天堂が「Wii U」を発売。液晶ディスプレイ搭載のコントローラ「Wii U GamePad」が新鮮でしたが、外に持ち運べない仕様で期待を裏切る格好となりました。世界累計1356万台と売上は伸びず、任天堂の低迷が始まります。スマホアプリ『パズル&ドラゴンズ』が配信開始。いよいよスマホアプリ時代が到来します。8月にWiiで『ドラゴンクエストX』がシリーズ初のオンラインRPGとしてリリース。『ドラクエ』オンラインRPG論争が巻き起こりました。

Wii U

そのほかの注目のヒットゲーム
・GRAVITY DAZE(PS Vita)
・拡散性ミリオンアーサー(iOS、Android)

平成25年(2013年)


 平成25年は、2020年のオリンピック開催都市が東京に決定し、「お・も・て・な・し」が流行。林修先生の「今でしょ!」も東進ハイスクールのCMから火が点きました。朝ドラは宮藤官九郎さん脚本の『あまちゃん』が大ヒット。

『パズドラ』が2000万DLを突破し、スマホが“新たなゲーム機”として台頭。4月には『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』が配信され、「育成+音ゲー」が人気ジャンルに。のちに覇権を握るスマホアプリ『モンスターストライク』が始まったのもこの年。7月には3DSで『妖怪ウォッチ』がリリース。翌年のアニメ放送も後押しとなり、「妖怪メダル」が品切れ状態となりました。

パズドラ

そのほかの注目のヒットゲーム
・艦隊これくしょん(ブラウザゲーム)
・チェインクロニクル(iOS、Android)
・モンスターハンター4(3DS)
・グランド・セフト・オートV(PS3、Xbox 360)

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スマホゲームと家庭用ゲームが逆転

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