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マル秘情報を入手!? 密かに集められている銘柄は?

東証 2013年3月期末までに、「日経平均1万3000円を目指して頑張る気概を示すことが大事だ」と述べた甘利経済再生担当大臣。しかし、年度末までには“甘利越え”が達成できず、4月1日は東証1部で1630銘柄が値下がりという震災直後以来の多さで新年度相場がスタート。ところが、4月3~4日に行われた日銀政策委員会・金融政策決定会合でさらなる金融緩和を行う“黒田日銀バズーカ砲”が炸裂! この数日の急激な円安と株高に至った。

 これだけ株高が進むと、今から買える株はあるのか? カブドットコム証券・チーフストラテジストの河合達憲氏は、多くの個人投資家を顧客に持つネット証券だからこそ持っている情報がある、という。それは、寄り付き前に外資系証券から打診があった貸株の情報だ。

「今日は●●万株の買い越し」のように、毎朝、「外資系証券寄り付き前注文動向」が流れるが、どんな株が買われているのかまではわからない。しかし、河合氏が持っている貸株の打診情報なら、どんな銘柄がカブドットコム証券に打診があったのかまで把握できるというのが特徴だ。

「個人投資家が保有している株式やETF、REITなどをカブドットコム証券に預ける(貸す)と、貸株料という金利がもらえる『貸株』というサービスがあります。カブドットコム証券は、この預かった株を外資系証券などに貸し出しています。貸し株をほしがる大きな理由は、『ショートのために株券が必要』というケースと、『TOBやM&A、ファンド組み入れなどのための株集め』という2つがあります」

 この情報を日々追っていると、どんな銘柄が売られるのか、どんな銘柄が買い集められているのか、が体感的にわかってくるそうだ。先日、ソフトバンクモバイルがガンホー株をTOBで取得すると発表して話題になったが、その兆候もあったという。

「実は2月上旬から、ガンホーの貸株の打診が出始めたのです。しかも3月下旬まで毎日多くの打診があった。これは、TOBの前兆だったのかもしれません。そういう目で見ると、最近継続して貸株の打診が多いのが、乾汽船や共栄タンカー、第一中央汽船といった汽船です。これらの銘柄は『TPP関連』でもあって『含み資産関連』でもあって国策に合致するテーマ株。また、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、京阪電気鉄道といった関西の電鉄も打診が増えつつあります。これらも『含み資産関連』として注目が集まる企業。どこかがファンド組み入れなどのために集めている可能性は考えられます」

 また、ここで銘柄名は出すことはできないが、業績悪化が顕著なアパレルサイトを運営する某社も、3月中旬から貸株の打診が急増しているという。この2か月で約2倍まで上がっているが、特に4月入って急騰している。もしかしたら、どこかが株集めに動いているのかもしれない。

イメージ では、3月下旬から4月の最新の貸株の打診情報から、これから動きがありそうな銘柄は?

「貸株の打診が続いているのが、ビックカメラです。家電量販店業界は国内では一通り業界再編が終わって、ヤマダ電機の一人勝ち。しかし、今後も苦しい局面が予想されますから、どこかが株を集めていて、さらなる業界再編が起きるのかもしれません……」 <取材・文/横山 薫>




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