子供にキラキラネームをつけようとする妻を説得したい…どうすべき?
【佐藤優のインテリジェンス人生相談】
“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
◆キラキラネームをつけようとする嫁を説得したい
禁煙中(ペンネーム) 会社員 男性 29歳
8月に子供が生まれる予定のしがないサラリーマンです。嫁はまだ働けると思うのですが、妊娠がわかった途端、仕事を辞めてしまいました。それは構わないのですが、子供の名前に関して相談があります。簡単に言うと、嫁がキラキラネームをつけようとしています。
「黄熊」と書いて「ぷう」と読んだり、「今鹿」と書いて「なうしか」と読んだりするキラキラネームほどではありませんが、まず通常の音読み、訓読みで想像のつく呼び名ではありません(書くと、嫁にバレそうなので実際の候補名は伏せさせてもらいます)。
嫁は世界に1つだけの名前をつけたいという思いがあるようですが、私は漢字の読み方を無視してまで特殊な名前をつけたくないと言っています。単純にキラキラネームも嫌いです。押しつけがましい気がしてます。佐藤さんはキラキラネームについてどうお考えでしょうか? 何としても嫁を説得するべきでしょうか?
◆佐藤優の回答
子供の名前をどうするかについては、夫婦でよく話し合って決めるしかありません。その際、重要なのは子供の命は親のものではないということです。作家の瀬戸内寂聴氏はこう述べています。
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無事に生まれたにしても、人は生まれた瞬間、死に向かって歩み始めます。生まれてすぐ死ぬ子もいれば、幼くして病で亡くなる子もいます。病気や事故、災害など、人の命を奪う原因はあまりにたくさんあります。(中略)私たちはついつい、自分の命や人生を自分のもののように思ってしまいますが、それは傲慢というものです。命そのものがいただいたものであるのに加えて、人生もまた、何かによって生かされているのです。
では、人生はまったく思いどおりにならないかといえば、そんなことはありません。良い方向であれ、悪い方向であれ、自分で自分の人生の行手を変えていくことができます。ただし、百パーセント思いどおりにはならないのだと知っておくことは大切です。失敗したり、災難にみまわれることは、だれにでもあるのです。
(『95歳まで生きるのは幸せですか?』54頁)
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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