「鉄道新線オタ」はポジティブな趣味!? ただの更地に思いを馳せて
鉄道やロケット……少年時代、惹かれてやまなかった世界だ。そんな、「内なる少年」を刺激する話題を、その道の達人が厳選。さらにベスト5も選定してもらった。あの頃の胸の高鳴りが蘇る!
◆廃線や三セク化が進む鉄道界では新線開業に熱視線【鉄道】
今春のダイヤ改正で消滅した寝台特急「あけぼの」(上野~青森)。その最終日には、“葬式鉄”らでヒートアップする沿線風景をNHKも熱心に中継したことは記憶に新しい。
そんな鉄ヲタの世界で何かと話題に挙がり、盛り上がるのが、新線の計画・工事・開業の話題だ。
今回、「注目の新線」と題して10線を挙げてくれたのは、鉄道ライターの草町義和氏。世界に誇れる新幹線の延伸の話題から、ローカル線の“復活”まで、日本の鉄路は進化を続ける。そのプロセスに“新線マニア”はグッとくるそう。
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「注目は在来線との“線路共用”」と草町氏が言う北海道新幹線は、新幹線規格でつくられた青函トンネルに、新幹線(旅客)と在来線(貨物)の両方が走るという。
また、時刻表に載っていない貨物線を旅客化して新しい都市圏ルートを形成するというスタイルも注目されている。新大阪・放出・久宝寺を結ぶおおさか東線だ。
「厳密には新線ではなく、その大半は昭和初期に開業した貨物線ですが話題性は十分です」と草町氏。
このほかにも、路面電車やモノレール、ローカル線などがバラエティ豊かな進化を見せている。
最北の路面電車・札幌市電では、「すすきの電停と西4丁目電停の間がレールで結ばれて、環状運転を行う予定」という。
また最西の新幹線、長崎新幹線では、「車輪の幅を変化させることができるフリーゲージトレインで、レール幅が異なる新幹線と在来線の直通運転も可能に」(深町氏)。新技術の導入に“期待度大”だ。
さらに、相鉄・JR・東急の3社が繋がる神奈川東部方面線、福岡市営地下鉄七隈線の博多乗り入れ、ゆいレール(沖縄)の延伸、可部線(広島)の廃止区間の“一部復活”と、話題は多種多彩なのだ。
鉄道関連書などの編集を担当する小関秀彦さんはこう語る。
「鉄道趣味にありがちな懐古・郷愁とは違う、“前向き嗜好”です。普通の人が見れば『ただの更地』という路線計画地に立ち、独り妄想する時間は、至福のひととき。鉄道好きと称する人たちのなかでも、“新線マニア”はポジティブで夢想的な種族かもしれません」
<鉄道ライターが選ぶ 魂を揺さぶる新線開業計画 BEST5>
1位「北海道新幹線(新青森~新函館/148km)」
青函連絡船時代の演歌的ノリから脱却。北の大地に新幹線が到来
2位「おおさか東線(放出~新大阪/11.1km)」
貨物線を旅客化し大阪東部と新大阪を結ぶ“ナニワの電車の外環”
3位「神奈川東部方面線(日吉~新横浜~西谷/12.7km)」
東急・JRの線路を介して相鉄線エリアと都心を直通させる大計画
4位「北陸新幹線(長野~金沢/231km)」
富山・金沢に新幹線到来。“日本海沿いを走る新幹線”にドキドキ
5位「東北・仙石接続線(松島付近/300m)」
復興に向け、ルーツの異なる仙台エリア2路線の共存共栄時代へ
― 少年マインドを呼び覚ます[マニアックBEST5]【4】 ―
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