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自衛隊の親睦を深める儀式「人間ウォシュレット」とは?

 先月、終戦の日の前日にあたる8月14日、自衛隊員と思われる男性たちが全裸で木に縛り付けられ、蝋燭で火を垂らされる様子などが写った写真がインターネット上に流出。彼らの所属部隊名まで掲載されてしまうという事件が発生し、ネット住民を中心に話題になった。

防衛省 一部報道では「SMいじめ」などと報じられていたが、事の真偽を写真に写った隊員たちの所属部隊である陸自第11旅団広報室に尋ねてみると、

「実在する隊員たちです。写真が撮影されたのは平成17年頃と聞いています。ただし、インターネット上で言われているような訓練中ではありません。自衛隊では写真に写っているような訓練は一切行っておりません」

 との回答。だが、この写真を見た現役自衛隊員は「訓練でもいじめでもない。おそらく隊員同士の“おふざけ”ではないか」という。

 自衛隊に蔓延しているという“おふざけ”とはいったいどのようなものなのか。

 潜水艦に乗り組む30代隊員によると、宴会時など大勢の隊員たちが見守るなか、仰向けに寝そべった後輩隊員の顔面に、パンツを脱いだ先輩隊員が跨り、後輩隊員が先輩隊員の肛門に息を吹きかける“人間ウォシュレット”という儀式があるという。

「親睦を図る目的で“人間ウォシュレット”は、海上自衛隊ではよくやっています。宴会芸なので写真撮影して、LINEに流すこともありますよ。もちろん、いじめではありません。親睦目的の“コミュニケーション”です」(横須賀所属・元潜水艦乗員)

 しかし、こんなコミュニケーション、嫌がる隊員もいるのではないだろうか。

「艦によっては、“人間ウォシュレット”は先輩が後輩にすることもあります。私も、先輩からよく“洗ってもらい”ましたが、日頃から嫌われていると誰からも洗ってもらえません。強く息を吹きかけることが信頼の証、バロメーターです。私も信頼する先輩なら強く息を吹きかけます」(同)

 全裸でのSM写真撮影、人間ウォシュレットのほか、風呂場では隊員が自らの体を用いて別の隊員の体を洗う“ソープごっこ”など、自衛隊の性的な“おふざけ”は陸・海・空問わず無限に存在するというのだ。

 さて、先月、防衛大学校では、学生を裸にして写真撮影しLINEに掲載したり、体毛を焼いたりするなどのいじめ事案が発覚した。

 冒頭で紹介した“SM写真”の舞台となった陸自第11旅団では「今回のわいせつ写真流出事案は、防衛大のいじめ事案とは全く異なるもの」と広報担当者は力説。あくまでも“隊員がプライベートの時間に行ったもの”と話す。

 確かに流出した写真からみられる隊員たちの笑顔はどこか微笑ましい。こうしたコミュニケーションが“精強な自衛隊”の絆を深めているのかもしれない。

<取材・文/秋山謙一郎>





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