雑学

90年代にブレイクした“あの”スニーカーは今?

 10月9日、90年代ストリートカルチャーを牽引した雑誌「Boon」(祥伝社)が復刊した。’96年の全盛期には最高65万部を売り上げていたものの、その後、緩やかに下降を続け、2008年に休刊。6年の歳月を経て復刊を果たしたのだ。復刊にあたっては、当時の読者世代「30~40代男性」をターゲットとしているという。

 40代ともなれば、すでにストリートファッションから離れ、スニーカーでオシャレを楽しむという生活スタイルがないという人も多いのではないだろうか?

 そこで、新生「Boon」の編集長・山口一郎氏に、昔懐かしのスニーカーブームを振り返ってもらいつつ、当時の人気モデルの今(復刻や進化)を教えてもらった。

◆ナイキ「エアマックス」

ナイキ

『Boon』1995年12月号より

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/740384/Sneakers_1

 スニーカーブームの火付け役といえば、「エアマックス95」。在庫切れが続き、「エアマックス狩り」という言葉も生まれ、社会現象になった。イエローグラデのモデルが特に印象的だったが、それ以外のカラーもあったことを覚えているだろうか?

「誌面で『エアマックス95』を初めて紹介した時は小さい扱いでした。注目が高まるにつれ、タグの品番で製造時期を判読したり、カラーによって、ベロロゴの色や刺繍などディテールが異なることを解説したりして、扱いを大きくしていきました」(山口編集長、以下同)

 爆発的な人気のなか、誌面に掲載されているショップリストの上から下まで全て電話をかけてもエアマックスを手に入れられなかった読者から、編集部への問い合わせ電話が相次いだという。しかし、ブームは97年頃には収束した。そして、現在は?

「『エアマックス ルナ 90』など、当時の人気モデルをベースに、最新のテクノロジーを搭載したスニーカーがラインナップされ、人気を集めています。また、ランニングへの注目の高まりなどから、2012年頃から再びスニーカーブームが始まっています。90年代のスニーカーブームのど真ん中にいたBoon世代が、30代・40代になり、再びスニーカーを買い求めているという流れもあるのだと思います」

 また、復刻版ともいえるシリーズ以外では、『フライニット エアマックス』など、画期的な新作が登場してきているようだ。カラーバリエーションも多く、ショップの前を通るたびに、「こんな色も出たんだ」と思うことも多いという。

◆ニューバランス 大人向けスニーカーブームの火付け役

ニューバランス

ニューバランス『Boon』1995年より

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/740384/Sneakers_2

 95年エアマックスの大ブレイクほどのインパクトはないものの、ニューバランスも90年代初頭から中盤に人気を集めた。

「エアマックスなどのいわゆる“ハイテクシューズ”とは異なる、本気のランナー向けの“ランニングシューズ”が充実しています。90年代から、1400、576、996といったモデルが人気でカラーバリエーションも豊富。クッショニングに定評があります」

 現在でも、復刻ではなく人気モデルを長く売り続けているそうだ。

「継続モデルが多いのが特徴です。マニア目線では生産国が変わってるなど細かな違いはあるのですが、一般の方から見ればほぼ違いはありません」

 当時履いていたお気に入りのスニーカーが、今でもそのままの姿で手に入るかもしれない。

◆リーボック 復刻モデルがレギュラーラインに

リーボック

リーボック『Boon』1996年8月号より

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/740384/Sneakers_3

 リーボックといえば、靴紐無しでアッパー内臓のチャンバーによってフィットさせる「インスタ ポンプ フューリー」。

「今年は20周年で復刻カラーなども多数登場し、再注目されています。これまでにも、香港返還時につくられた香港別注モデルや、エックスガールなどブランドとのコラボモデルなどが多数登場しています」

 バリエーションが豊富なので、個性が光りそうだ。

山口一郎

祥伝社『Boon』編集長・山口一郎氏

「ポンプ フューリー以外では、昔のベーシックなモデルを紹介する『リーボッククラシック』というラインを展開しています。本物のランナーにキチンと評価されるようなラインナップも特徴です」

「なつかしい!」と、言わずにはいられない3メーカーの名作たち。何年もシンプルな靴を履き続けているという人は、これを機に靴屋をのぞいてみてはいかがだろうか。

●祥伝社『Boon』 http://www.shodensha.co.jp/boon/

<取材・文・撮影/林健太>




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