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エボラパニックで衛生関係業界の売り上げが急上昇。もし日本で感染者が現れた場合は?

◆エボラパニックで関連商品の市場が活性化

エボラパニック 今なお世界で猛威を振るうエボラ出血熱。昨年末、西アフリカに住む1人の児童が発症したのを皮切りに、たった1年弱で約1万8000人の感染者と、約7000人もの死亡者を生みだしている。

 だが、この恐ろしい感染症の流行で、衛生関連の業界が思わぬ特需に沸いているらしい。医療品の販売事業者・N氏に状況を聞いた。

「アメリカでは、10月初旬にエボラ感染者が1人亡くなったのですが、それを受けてか、かつてない勢いで防護服関連の需要が増えています。例えば、医療従事者用の防護服を製造するキンバリークラーク社では、前年と比べて2~3割も売り上げが伸びています。フェイスマスクなど、使い捨ての医療製品を製造するメドライン社などは、この短期間で売り上げが4割も増したと聞いています」

 医療先進国・アメリカでさえこういった状況なのだから、もし日本で感染者が現れた場合はもっと凄いことになるのではないか。

「日本では、新型インフルエンザがはやったときにはマスクが品切れになりました。蚊を媒介とするデング熱が東京で話題になったときは、問題の代々木公園周辺のスーパーでは防虫スプレーが一気に売り切れました。どうも日本人は過剰に反応しがちな傾向が強いので、もし感染者が出たら、アメリカ以上にひどいパニック状態になるのではないでしょうか」(N氏)

 一方、この騒動に関連して、グループ会社がエボラウイルスに効く治療薬を開発したとして、富士フイルムが脚光を浴びている。その影響は株価にも及び値を上げている。いま、医療関連の銘柄からは目が離せない。

取材・文/向井通浩 響波速人 林バウツキ泰人 木下秀彦 野中ツトム・西山大樹(清談社) 長谷川大祐・安英玉(本誌)
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