「マエケン、大谷はメジャーレベル」大リーガーが茶室で語る【日米野球2014】
「スターター(の前田)は狙ったところに的確に投げてきた。8回に投げたピッチャー(大谷)はハードな球だったね。二人ともメジャーレベルのピッチャーだよ」
こう答えたのは、日米野球の開幕戦(京セラドーム)でフル出場したデクスター・ファウラー外野手(アストロズ)。印象に残った侍ジャパンの選手を聞かれ「まだ1試合しか戦ってないけど」と前置きしたうえで、前田健太(カープ)、大谷翔平(ファイターズ)の2投手の名をよどみなく挙げた。
◆茶道体験に興奮気味のメジャーリーガー
東京ドームでの日米野球3連戦を控えた14日午前、椿山荘で開かれた茶道体験に、来日中のMLBオールスターから3選手が出席した。妻やフィアンセを連れ添って現れた3選手は、表千家不白流(ふはくりゅう)のお点前さんに習って日本文化を初体験した。
俊足好打のファウラーはアトランタ出身の28歳。メジャー7年目の中堅選手だ。
「父が長年ムラタ(村田製作所)に勤めているから、日本がいかに素晴らしい国か小さいころから何度も聞いてきたけど、想像をはるかに超える素晴らしい国、人々だね」と、初来日のファウラーは日本の印象を語った。
◆あぐらが超ニガテのファウラー
身長193cmの大柄なファウラーは、正座やあぐらが大の苦手。サンチャゴ、チョーテの両選手が難なく正座でお茶を嗜むなか、ファウラーだけは覚えたての「ス・ミ・マ・セ・ン!」を連呼しながら立て膝の姿勢でお茶を飲んだ。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=748216
抹茶の感想を聞かれたファウラーは「はじめて飲んだけど、Wheatgrassのショットみたいだね。もっとも、俺たちはいつも冷たくして飲むから、温かいティーには驚いたよ」と、初体験の日本文化に触れた素直な感想をくれた。
Wheatgrassは、10年ほど前からニューヨークやLAなどで流行りだした健康ドリンクの一種。それにしても正座は大の苦手のようで、顔をしかめて体育座りするスーツ姿のメジャーリーガーの姿は、どこかチャーミングに見える。
「日本はファンダメンタル(基礎)がとてもしっかりできているチームだ。初戦は落としてしまったけど、これから巻き返すよ!」と意気込むファウラーは今日もセンターでスタメン出場が予想される。
「正座のできなかったメジャーリーガー」デクスター・ファウラーがどんな活躍を見せるか。注目したい!
取材・文・撮影/小島克典(スポカルラボ)
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