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アイホップ、牛丼太郎…「消えた飲食チェーン」は青春の思い出

ウェンディーズ

ハンバーガーチェーンの「ウェンディーズ」も’09年12月に一度撤退し、’11年12月に再上陸をした

 今やどこの繁華街に行っても立ち並ぶのはチェーン店ばかり。味のある個人店は、どんどん姿を消している。が、消えているのは個人店に限らない。かつては隆盛を誇ったチェーン店でも、熾烈な外食産業の競争の波に揉まれて看板をおろしている。『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』の著者・村瀬秀信氏に聞いた。 「なくなったチェーン店といえば、まずはすかいらーく。すかいらーくグループは今も健在ですが、店舗としては存在しない。日本生まれの正統派ファミリーレストランとして、かつては子供の憧れだったのですが……」  今では看板をすべてガストなどのグループ店に掛け替えて、姿を消した。続いては、アメリカ系のチェーン店。 「バーガーキング(※現在は復活済み)、アイホップなど、日本に上陸するも撤退を余儀なくされたチェーン店はたくさんあります。個人的には、子供の頃近所にあったフジスーパーに入っていたデイリークイーンが懐かしいですね。ソフトクリームのお店で、僕の地元ではミニストップができる前は、みんなあの店でソフトクリームと出合って育ったんです」  デイリークイーンは’76年に松屋銀座店を1号店として上陸しており、意外と古い歴史を持つ。 「スターバックス1号店も松屋。つまり、デイリークイーンはスターバックスになり損ねた存在といえるかもしれません(笑)」
牛丼太郎

2010年当時の牛丼太郎代々木店(Wikipediaより)

 最後に、これまた村瀬氏思い出の、消えたチェーン店を。 「牛丼太郎です。とにかく安くてね。牛丼屋なのに納豆とご飯だけ食べたりしてました。確か150円くらいでね。それがあるから、たまの牛丼がめちゃくちゃうまく感じるんですよ。たとえチェーン店でも、そういう思い出はありますからね。消えてしまうのは寂しいですね」  ちなみに牛丼太郎は代々木店と茗荷谷店の2店舗のみ どんぶり太郎として営業中。消えたチェーン店の残滓を探しに行ってみては? 【村瀬秀信氏】 ライター。野球を中心に幅広く執筆。著書に『4522敗の記憶』、チェーン店への偏愛を綴った『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』など ― [あの定番商品]が消えていった理由【7】 ―
気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている

35軒のチェーン店の魅力に迫る

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