雑学

【世界のぼったくり事情】ロンドンは1杯500円が20万円に!日本はまだまだ甘かった

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その58 ―


 最近日本でぼったくりのニュースが多いが、世界的視野で見れば、そんなに珍しいことではない。それは世界最古の職業に近いもので、昔からあった。今や健全な国家となった日本では、ニュースになるくらい珍しい存在になった、それだけのことと思うんだが。

 というわけで、私が世界じゅうで体験したぼったくりベスト3というのを紹介したい。なかなか、相手は手ごわいですぞ。

ロンドンでは500円が20万円!?「世界のぼったくり事情」日本はまだまだ甘かった●1位 ロンドン:1杯500円が20万円に!

 最初から1位いきます。笑うくらい凄かったのは、ロンドンです。今から20年弱ぐらい前のこと。男3人、何気に入ったピーピングの店が激ヤバだった。いわゆる覗きの店だよね。そこをなんで選んだかって、看板に2ポンドって書いてたから、500円ぐらいか安いじゃん、良心的と思ったわけですよ。そこからすでに、おのぼりさんなんだけど。

 地下の薄暗い店に案内されるや、すぐ異常さに気づいた。覗きなんてものはなく、暗がりにソファがあって、そこに半裸の女性が座っているだけ。それよりも怪しげなテーブルがあって、そこに座らされる。

 参ったな地雷を踏んだようだ。1杯飲んで引き上げよう。そう思った矢先、シャッターが降りる音がした。ガラガラガラ。これは凄くまずいんでないの~。出て来たのは、ライオネル・リッチーを劣化させたようなオヤジが、女性をつけるからという。いらないと言う間もなく、ゴリラーマンのメスみたいなのが2人、全身革張りのコスチュームを着てやって来た。しかも陰毛丸出しというか、ギャランドウの境目がなく、何の毛か分からない状態で席につく。お約束のビールが運ばれて来るが気が抜けて、いつ栓を開けたのか分からない。衛生上、怖くて飲めない。

 一応「サイトシーイングです」なんて、ばかな英語を喋って取り繕う。5分ぐらいで出ようとした時、そのライオネル・リッチーが明細書を持ってやって来た。なんと日本円にして20万円なり。あちゃ~ロンドンやるじゃん、ボラれても4~5万円かと思ったが、20万円とはね。一応明細を吟味するとドリンク代2万円×3、ホステスチャージ3万円×2とか、ほんと滅茶苦茶ですぜ。「イクスペンシブ!」といってゴネるが、今度はマッド・マックスに出てくるような、用心棒が出てくるし。

 こりゃあかん、ロケの仕事もあったので、ここでトラブルをしてもいけないだろう。ひとり5万円づつ払って、多少まけてもらい解放されました。いやでもね、銀座のクラブでボトルを入れて、水割り2~3杯飲むと、ひとりで15万円なんですけど。そう思うとロンドンは3人で15万円で、スリルとサスペンスも味わえるんだから、良心的かなって、比較対象が違い過ぎますぜ~。

●2位 ハワイ:Tシャツ5枚5ドルが1枚100ドルに!?

 2位は意外やハワイ。マウイの目抜き通りでTシャツ5枚5ドルみたいなセールがあった。妙に安いと思って買うや、強制的にプリントさせられて、そのプリント代が高いんですよ。まさかハワイで、こんなことするんだと凄くショックを受けた。よく見ると、英語でプリント代別って書いてあるし。気が緩んだ自分がいけない。自戒をこめて2位に。Tシャツ1枚1万円ぐらい払ったかな。

●3位 上海:3万円のロレックス→使用不可

 3位は上海。バブル絶頂期、空前のアンティークロレックスブームが到来。日本人は上海の安いロレックスを買って、日本で修理して、何倍もの値段で売る事に躍起だった。日本から友達に頼まれたお金を足して、総額20万円。これを100万円に化けさせようと鼻息荒く、上海に乗り込んだ。

 街に行くや「ロレックスあるよ~」とみんな売りに来る。お~これはめっけもんだ。アンティークもので日本で売ったら10万円ぐらいするんじゃないか。それが3万円か。安いなあ。さらに値切るし。というわけで、ロレックス7~8個を持って帰り、専門家に鑑定してもらう。

 じゃ~ん、出ました。使えるのは2つのみ。数万円かけて直して売っても、5~6万円がいいとこって、完全に赤字じゃん。100万円に化ける予定が、10万円そこそこに化けた。これも知識がなかった自分が悪いわけで、ほんと欲の塊の自分に愛想が尽きました。

木村和久

木村和久

■木村和久(きむらかずひさ)■

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

※写真はイメージです

トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』





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