「西武ドームはメシが美味く売り子の質が高い!!」西武ファンのマリオ高野
下流自動車評論家のマリオ高野です。
大阪出身のスーパー大英雄・清原和博氏が入団して以来、大阪人ながら西武ライオンズのファンとして地道に活動してきましたが、ここ3~4年は愛情が急激に高まり、今年は52試合も生で観戦して自己新記録を更新しました。
今年のライオンズは5対0で勝ってる試合を9回にひっくり返されて逆転負けを喫したり、2か月も最下位を彷徨いながら10連勝して3位に浮上するなど、劇場的な展開が多くて片時も目が離せませんでした。
普通に独走して優勝してた頃より面白かったかもしれません。
来季も同じぐらい球場へ足を運ぼうと思っておりますが、自宅から西武ドームまでは電車でもクルマでも往復4時間近くかかり、貧窮ゆえ交通費の捻出も厳しいものがあります。この問題を解消すべく、来年は西武ドームの近くへ引っ越すことに決めました。
引っ越ししたとたん、身売りや本拠地の移転をされては元も子もないので、この場を借りて埼玉西武ライオンズと西武ドームの素晴らしさをアピールさせていただきます。
まず、西武ドームはメシが美味いです。
松坂大輔のポスティングで得た資金のおかげで近年は施設の充実化が進み、売店のフード類の質と量が劇的に向上しました。ライオンズファンとしての贔屓目を差し引いても、間違いなく12球団トップクラスです。おおむね何を食っても大きなハズレはありませんが、とりわけ球場内の外周路で売ってる「うどん」と「トンカツ」が素晴らしいです。「冷やし明太トンカツ茶漬け」など、対戦カードごとに誕生する個性的な創作メニューにもアタリが多かったのでした。
「平尾カレー」「おかわり焼き」など、人気選手プロデュースのメニューもまずまずです(ただし、大阪人にとっては「銀仁朗たこ焼き」だけは例外でして、残念な評価になりますが……)。
さらに、売り子の質が高いと評判です。
ただ可愛いだけでなく、望めばサインを書いてくれたり、オバカな写真撮影にも気さくに応えてくれるなど、サービス精神が旺盛な娘が多いように思います。この娘たちの数が減ったりしないよう、飲食は持ち込みをせず、球場内でお金を落とすようにしてください。
最近では地元所沢のディーラーとの提携も始まり、スタンドのすぐ近くにアウディやワーゲンが展示されることも増えました。
アウディ&ワーゲンは好きだけど、なんとなくディーラーへは行きづらい、と思っている人には最高です。ぜひ西武ドームに足を運んでクルマをチェックしてください。こういう場所なら冷やかし客でもカタログなどの資料がもらいやすいです。
肝心の野球については、地面を掘ってできたすり鉢状の形状をしているため、どの席からでもグランドが観やすいという美点があります。
内野の指定席は、ランクが低い「B席」でもバックネット裏が用意されますが、ファンクラブに入っていれば、前売りならわずか1800円でバックネット裏の席が取れるので、たいへんお買い得といえるでしょう。
今年は、某ドイツ車インポーターの広報氏(川越在住)が、西武球場時代以来、約20年ぶりに足を運んでくださいましたが、「野球が観やすくて女子が可愛い」と高く評価していただきました。
また、日本のドーム球場ではほとんど観られなくなった「ブルペンが観られる」点も大きいです。
試合開始前に先発投手が調整する様子や、試合中にリリーフ陣が肩を作る様子を数メートルの距離で鑑賞できるのはたいへん貴重であり、野球ファンにはたまらない魅力です。ファンクラブなら1600円で買える内野自由席からでもかなり近くから鑑賞できるので、非常にオススメです。
たまに西武ドーム以外の球場で野球を観ると、ブルペンが観られないだけですごく損をしたような気になりますね。
試合後のイベントも他球場より充実しています。グランドに降りて歩くだけなら、かなりの頻度で実施されますし、「サラリーマンナイト」と呼ばれるイベントでは、大塚光二氏らライオンズOBによるノックが受けられるなど、営業努力の熱心さが伝わります。
ついさっきまで選手がプレーをしていたグランドで遊べるというのは、たいへん贅沢なことです。
また、外野席にいると、Jスポーツのカメラに抜かれる可能性が高く、帰宅後はテレビに映る自分の勇姿を鑑賞することも難しくありません。
あと、西武ドームの場合は第二球場や室内練習場、若手選手の寮などの施設が隣接しているので、球場の周辺で選手と遭遇しやすいという利点もあります。
外人選手は伝統的に西武電車で通勤する場合が多く、古くはデストラーデやバークレオ、最近ではブラゼルやシコースキーなどと電車で一緒になったという話は珍しくないです。
阿部内野手は、オロナミンCを小脇に挟みながらサインを書いてくれました。
さらに、関係者用の駐車場ではなく、一般客用の駐車場にクルマを停める選手も少なくないので、駐車場では選手の愛車を鑑賞できることも多いです。
このカマロは誰のクルマなのか未確認ですが、今後は取材を進めたいと思います。
このように、西武ドームは熱心な西武ファンのみならず、プロ野球とクルマが好きなら誰でも楽しめる球場なので、来シーズンが始まったら、ゼヒ一度足を運んでくださいませ。 <取材・文・撮影/マリオ高野>
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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