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戦場ジャーナリストが命を懸けて頑張るのは日本社会にとって良いことでは?/ひろゆき

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― ▼戦場カメラマンの“掟”、本人がフェイク断言で炎上 「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格」。戦場カメラマンの渡部陽一氏が語ったとされる「戦場取材の掟」がツイッター上で拡散された。これに「本物」「プロ」など礼賛の声が上がり、該当ツイートは2万以上リツイートされたが、渡部氏は「フェイクだ」と否定。その後、該当ツイートは削除されたが、その言葉はコピーされ今もネット上に残っている。
戦場カメラマンの渡部陽一氏

戦場カメラマンの渡部陽一氏

過剰な人をうまく褒めるのは、社会にとって好都合だったりで

 日本は、「そこまでやらなくていいのに」ってとこまで過剰にやってしまう人の発生率が高い気がしています。  例えば、漆の箱に金や貝殻で装飾する蒔絵とか、日本刀もただの鉄なのに1000年近く前のものが切れ味を維持してたりとおかしなことになっていたりします。武器として考えると1000年も質を維持する必要はないわけで、欧米の剣も大英博物館やメトロポリタン美術館のものってほぼ錆びているのですね。  野口英世(※1)とかも過剰に頑張っちゃう人で、名誉と共に大学の教授とかをやっていればいいのに50歳を過ぎてガーナに行って病気で亡くなっていたりするのですね。  他にも命を懸けて現地の状況を伝える戦場ジャーナリストとかにも過剰な人はいまして。んで、そういう人に問題が起きると、「自己責任」と言われたりするんですけど、その人たちのおかげで真実がわかることもあったりします。  例えば、湾岸戦争に参加しなかった日本は、真実がわからなかったのでアメリカに言われるがままクウェートの支援として90億ドル(※2)を支払ったものの、そのほとんどをアメリカに使われて(※3)、その後クウェートが各国に送った感謝のメッセージ(※4)に日本は入っていませんでした。  こんな感じで情報をきちんとつかんで正しく判断しないと、「アホを騙してカネをとってやるぜ!」って国に利用されるし、仮に外国から情報を買ったとしても、その外国の思惑に踊らされたりするわけです。
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無傷のジャーナリストなんているんでしょうか
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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