10万2830円と貯まったマイルでビジネスクラス世界一周してみた
マイルで交換するならビジネス世界一周が一番お得?
昔ほどのスペシャル感はなくなったとはいえ、今も大勢の人にとっては一生無縁であろう世界一周。実は2010年の秋、筆者は週刊SPA!の企画でLCCを使って世界一周をしたことがある(※日本~北米はLCC未就航だったので別の航空会社を利用)。
元バックパッカーだったこともあり、狭いシートやほぼ有料化された機内サービスに不満はなかったが、「いつかはビジネスクラスで優雅に世界一周ができたらなぁ」などと思ったりしたものだ。
でも、あれから8年が経ち、世界2周目の機会はついに訪れた。「マイルを貯めて世界一周に行こう!」という目標のもと、出発2年前から支払い関係や買い物の大半を現金ではなくクレジットカードで行い、得たポイントをマイルにせっせと交換。フライトで得たマイルと合わせてビジネスクラス世界一周が可能な11万5000マイルを貯めることに成功したのだ。
貯めたマイル数に応じて獲得できる特典航空券の行き先、座席クラスが設定されているが、ビジネスクラスの世界一周はものすごくコスパがいい。
今回貯めたANAのマイルの場合、日本~ヨーロッパの往復でビジネスなら9万マイル必要だが、10万5000マイルあれば総距離1万8000マイル以内の最短ルートながらビジネスクラス世界一周が可能なのだ。参考までにJALだと1万4001~2万マイルという設定で、12万マイルが必要。
筆者の貯めたマイルで行ける距離は2万マイルが上限だが、それでもこの距離で南半球に行くのは難しい。そこで日本との緯度差が少ない北半球の都市を左回りで巡るルートを採用した。世界一周航空券の場合、ほかにもフライト利用回数などの細かなルールが存在し、そうした制約のなかでルートを設定しなければならず厄介。購入か特典航空券かによっても異なり、マイルを貯めている航空会社で条件は変わるからだ。
ちなみにANAは『スターアライアンス』という航空会社連合のメンバーで、ユナイテッド航空やルフトハンザドイツ航空、中国国際航空にシンガポール航空、タイ国際航空をはじめとする世界の大手エアラインが加盟。ほかにJALやブリティッシュエアウェイズ、カタール航空が加盟する『ワンワールド』、デルタ航空やエールフランスなどが参加する『スカイチーム』があり、いずれもグループ内の航空会社の路線を組み合わせて世界一周航空券を発券することができる。
ただし、日系航空会社が加盟していることもあり、日本人が貯めたマイルで世界一周を目指すならスターアライアンスかワンワールドのいずれかになるだろう。
約2年で貯めた11万5000マイルをビジネスクラス世界一周航空券に
ルートは世界一周航空券の特設サイト、特典航空券の空席をチェックして決める
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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