更新日:2023年05月18日 16:17
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片道6万円台のヨーロッパ~北米フライト。激安ビジネスクラスの中身とは?

 気がつけば今回の旅もすでに12か国目。前回の世界一周に続き、ノルウェーの首都オスロに滞在することになったが、それには理由がある。
オスロのムンク美術館

オスロのムンク美術館

 ムンクの『叫び』を再び見たかったわけではなく、ニューヨーク行きのビジネスクラスの航空券が安かったからだ。もちろん、せっかくなので現地のムンク美術館を訪れ、昨年とは別バージョンの『叫び』も鑑賞してきた(※異なる絵具で描かれた複数の『叫び』が存在する)。

乗り継ぎが2回もあるから安い?

 話を戻すが、ヨーロッパ~北米のフライトは、比較的安いものでもビジネスクラスだと片道10万円以上が当たり前。だが、航空券一斉検索サイトの『スカイスキャナー』で調べたところ、ANAと同じスターアライアンス系のTAPポルトガル航空の片道6万8258円という激安航空券を発見。  今回の旅でも利用したLOTポーランド航空やスカンジナビア航空同様、ヨーロッパではキャリアブラッグでも航空券の安いエアラインとして知られているが、それを踏まえても破格の料金だ。  ちなみにエコノミーであれば、オスロをハブ空港にしているLCCのノルウェーエアシャトルが北米各地に激安運賃の便を飛ばしているが、フルフラットシートが期待できる大陸間移動の長時間フライトはビジネスクラスに乗りたい。  とはいえ、購入した航空券は直行便ではなく、二度の乗り継ぎがある各駅停車のようなフライト。それもリスボンで約6時間、ポルトガル第2の都市ポルトでは1泊(約19時間)とちょっと長く、それが安い理由のひとつなのだろう。
古い戦闘機が展示してあるオスロ空港

古い戦闘機が展示してあるオスロ空港

 しかし、今回の旅はそこまで先を急いでいるわけでもなく、乗り継ぎ時間を利用して現地観光できるのでむしろラッキーなくらいだ。
オスロ空港のSASラウンジ

オスロ空港のSASラウンジ

彩り鮮やかなサラダビュッフェ

彩り鮮やかなサラダビュッフェ

 オスロ空港で利用したラウンジは、昨年と同じSASラウンジ。1年前と変わらぬお洒落カフェっぽい空間だ。先に訪れたヘルシンキやストックホルムの系列ラウンジのように食事はサラダ中心のヘルシー志向の強いメニュー構成。軽く食べるにはいいが、しっかり食べたい人には物足りないかもしれない。

リスボン空港のラウンジには、ワインのサーバーがある

 ただし、オスロ~リスボンはヨーロッパ内でもフライトが約4時間と長く、ビジネスクラスには機内食が用意されるので問題はない。
機内食の仔牛のテリーヌ

機内食の仔牛のテリーヌ

 メインディッシュの仔牛のテリーヌにポルトガルの伝統的なお菓子のファロフィアスをいただき、コーヒーを飲みながらボーッと眼下の景色を眺めて過ごす。上空から見たスペイン・フランス国境地帯のピレネー山脈は雪が少なく、どうやら暖冬なのは日本だけの話ではないようだ。  なお、気になる座席についてだが、なんちゃってビジネスではあったが足元には十分なスペースが確保されていた。トイレに行く際、通路側に座る人もいちいち立たなくても済む。
リスボン空港のラウンジ

リスボン空港のラウンジ

 しかし、リスボン到着が1時間半ほど遅れたことで弾丸市内観光は断念。おとなしくTAPポルトガル航空のラウンジで休むことに。
ポルトガルワインのサーバー

ポルトガルワインのサーバー

ラウンジのフードメニュー

ラウンジのフードメニュー

 軽くお酒でも飲もうと思ったが。目を引いたのはビールサーバーではなくポルトガルワインのサーバー。筆者が訪れたときは5種類あり、利用者が自分で注ぐので当然飲み放題。ホットミールは2種類のみだったが、夕食の時間帯の滞在だったこともあり、フード類は全体的に品数も豊富だった。
TAPポルトガル航空のなんちゃってビジネスは足元だけは広かった

TAPポルトガル航空のなんちゃってビジネス。足元だけは広かった

リスボン~ポルトの機内で出たエッグタルト

リスボン~ポルトの機内で出たエッグタルト

 そのリスボンから次のポルトの国内線は、スケジュール上は1時間だったが実際には45分ほどの短いフライト。オスロ~リスボンの便と同じく、足元スペースに余裕のあるなんちゃってビジネスクラスで、飛行時間の都合で機内食はなくコーヒーと日本でもおなじみのエッグタルト。個人的に好きなスイーツで日本でもよく食べていたが、それと比較しても上位に入る美味しさ。さすがエッグタルトの発祥と言われる国のキャリアフラッグだけのことはある。
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激安でもフルフラットシートで快適
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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