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キアヌ・リーブスの聖人伝説。ギャラ約78億円のうち、56億円を還元

 主演映画最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』が大ヒット公開中のハリウッドスター、キアヌ・リーブス。キアヌといえば1999年に公開され、世界的大流行を引き起こした『マトリックス』の主演としても知られているが、今年8月に製作が発表された『マトリックス4』でも引き続き主演を務めることが決まっており、55歳にしてキャリア2度目のブームを迎えているところなのだ。  そんなキアヌが世界中から愛されているのは、芝居へのストイックな姿勢や、スタントを自らこなすほどの熱意はもちろん、彼の実直で慈愛に満ちた“良い人エピソード”の数々によるところも大きいだろう。  海外ではネットミームと化しつつある“キアヌ・リーブス聖人伝説”は、挙げだしたら枚挙にいとまがないのだが、今回はそのなかでも秀逸なエピソードを厳選。キアヌ・リーブスという男が、いかに“できた人間”なのかを見てみよう。

「平和主義者」を名乗るキアヌが歩んできた壮絶な人生…

 10月1日に放送された日本テレビ系の情報番組『スッキリ』のインタビューにて、自身を「波風を立てないようにしているんだ」「平和主義者なんだよ」と語ったキアヌだが、この境地に至るまでの人生は、かなり壮絶なものだった。
イルマーレ

俳優のサンドラ・ブロックはキアヌの親友の一人。『スピード』撮影時のキアヌの紳士ぶりに惚れ込んだそうだが、彼は振り向いてくれなかったそう(写真は映画『イルマーレ』のDVDジャケット)

 キアヌの父親は彼が3歳のときに蒸発しており、彼自身、4回も高校を転校している。その後、役者になったキアヌは、親友であり役者のリバー・フェニックスを1993年に薬物の過剰摂取により失い、さらには、俳優のジェニファー・サイムとの間にもうけた初めての子どもが死産。それが原因で心を病んだジェニファーを気遣い、恋人から友人関係に戻ったが、その彼女でさえも交通事故で亡くしてしまっている。  ジェニファーの訃報を『マトリックス リローデッド』の撮影中に聞いたキアヌは、何も語らず、寡黙に撮影をこなしたそう。そんなキアヌには10代半ばで白血病を発症し、今も戦っているキムという妹がいるのだが、キアヌは彼女のために家を買ってあげ、自分の名前を伏せたままガンの慈善団体を設立するなどしている。
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服装はボロボロ、移動には地下鉄
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