更新日:2020年05月13日 16:41
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コロナショックはレズ風俗にも…キャストの4割が困窮に

 緊急事態宣言の延長で補償の見込みも立たない状態の今、夜の街は悲鳴を上げている。「特定警戒都道府県」以外の34県の宣言一括解除を検討しているというが、夜の店の再開目処はいまだ立っていないのが現状だ。
レズ風俗

『レズっ娘クラブグループ』系列店『ティアラ』にて撮影(2019年取材のもの)

 そんな中、筆者も以前より親交のあるレズビアン風俗店『レズっ娘クラブグループ』オーナーである御坊さんに、緊急事態宣言が発令されてから現在までの状況を聞くことができた。大阪と東京で3店舗を経営する同店はどのような状況なのだろうか?

キャンセル代の総額は数百万円

「新型コロナウィルス感染拡大防止の為、当店では2月末より安全面での取組みや企画を早急に実施していました。当店は、いわゆる待ち合わせ型を導入しており、通常、待ち合わせスポットなどでお客様とキャストが待ち合わせしてからご案内するシステムでした。  3月に入ってからは、人が密集するような場所でのご案内を避けるために、ホテルの部屋で直接キャストが伺うことで割引適用させていただく『ホテル直割』の実施、そして人気だったデートコースを廃止しました。その後、政府からの休業要請が発せられる前の3月末には、歌舞伎町にある東京店の事務所を一時閉鎖し、現在は全店で休業要請期間の通常予約を中止している状態です」(御坊さん、以下同じ) 『レズっ娘クラブグループ』は、いわゆる無店舗型風俗という業態で、受付は予約のみで行っている。通常、3か月先までの予約が可能で、その内の9割が事前予約だというが、コロナの影響はどれほどのものだったのだろうか。 「新型コロナウイルスの影響で、ご予約日時の変更やキャンセルに伴い、先払いいただいている預り金のご返金を含むキャンセルの総額は数百万円に上りました。また、6月以降の予約についても前年度より60%近く下回っている状況です。キャストについては、ご予約いただいた日時の変更やキャンセルによって今後の生活の見通しが立たない事態となっています。  先日実施した、当グループ在籍キャスト達のアンケート調査では『現在、既に生活に困窮している』『1か月以内に困窮しかねない』と答えたキャストはグループ全体の41.7%に上りました。中には、『本業の収入も0になった』、『本業の仕事がなくなった』と回答したキャストも複数いました。  収益改善を図るために現在は、広告費をはじめとするコストの大幅削減、運営スタッフのシフトを削減して各自リモートワークに移行させています。 さらに各種政府や金融機関への融資依頼や助成金の申請などの対応策も講じていますが、今後の政府による性風俗店への支援は見込めない可能性が高いと思います」
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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