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テレワークを妻に秘密にする会社員。朝マックでの2時間が「天国ですわ」

 ’18年、働き方改革が進んだ陰で、家に居場所がなく会社をよりどころにしていたサラリーマンの「フラリーマン」化も加速。そして’20年、コロナ禍の影響で「在宅」が求められるようになった今、「家に帰りたくない」フラリーマンたちはどうしているのか。テレワークと時差通勤を妻に秘密にする会社員を取材した。
漂流する会社員の肖像

赤木雄介さん(仮名・42歳) 動画を観ながら食べる朝マックは神の味!

時差通勤を活用して充実の朝活に大満足

 新型コロナの流行によって、フラリーマンの多くが致命的な精神的&物理的ダメージを受けているなか、逆に「コロナ禍のおかげで幸せになった」と言う人々も一定数、存在する。都内で営業として働くフラリーマン赤木雄介さん(仮名・42歳)もその一人だ。 「新型コロナのおかげで、自分のためだけに使える時間が激増しました! 特に変わったのが、朝の時間ですね。会社の方針がテレワークと時差通勤の推奨になり、出社は週に1~2日ほどにするようお達しが出たんですが、僕はそれを家族に伝えなかったんです。  妻に何か聞かれても『いや、ウチは関係ないみたい』って返してて(笑)。  すると、朝は普通に家を出るんですが、時差出勤なので、そこから会社に行くまでのタイムラグができるんですね」

毎朝1~2時間のフリータイム

 家を出るのは毎朝8時前。会社に着くのは10~11時頃。通勤時間(70分)を差し引くと毎朝1~2時間のフリータイムが発生。 「下手すると2時間以上も。そのすべてを自分のためだけに使えるなんて、どこの天国かと。これまでは退社後、家族が寝静まるまで駅前のマックで時間をつぶしてから帰ってましたが、ゆっくり朝マックもできるようになったので、いやもう、溜めてたNetflixの動画視聴がはかどって仕方ないですよ(笑)」  ネトフリ廃人になるのは結構だが、果たしてそれで仕事は回るのだろうか? 「余裕です。なんせコロナ禍ですし。僕一人が手を抜いたところで、売り上げにたいした変化は出ませんよ。むしろ、こんな生活を続けて観たい動画がなくなることのほうがよっぽど心配ですね(笑)」  ちなみに、今後はHuluとも契約する予定とのこと。フラつかず、ダラダラ過ごすダラリーマン化したということか。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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