カーライフ

国産との決定的違いは? 欧州ハイブリッドカーの実力

続々増える欧州製PHEVは、日本ではお呼びじゃない!

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PEUGEOT 508 GT HYBRID

報道によれば、近い将来ガソリン車(ディーゼル含む)の新車販売がゼロになりEV(電気自動車)ばかりになる模様。そして、それまでの“つなぎの技術”として注目されているのが、外部から充電できるEVで、ガソリンでも走れるプラグインハイブリッドカー(PHEV)。今回は、そんなPHEVのプジョー508GTハイブリッドに注目。欧州ハイブリッドカーの実力を探りました! 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます 永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

日本のカーマニアに悲報!

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1.6リッター・ガソリンエンジンと電動モーターの組み合わせのプジョー508GTハイブリッドは607万8000円。ちなみに1.6リッター・ガソリンエンジンのプジョー508GTは513万1000円

 菅総理は昨年、14年後の2035年までに、「新車の販売を100%電動車にする」と表明。2050年には、「国全体でCO2排出ゼロを実現する」と国際公約したのであります! が、「日本の電動車」にはハイブリッドカーも含まれるため、少なくとも2050年まではエンジンのついたクルマを販売できるはず。それまではガソリンスタンドも存在するでしょうから、私が88歳の喜寿を迎えるまでは、古いフェラーリで爆走可能なのであります! 目が見えればですが。  一方、欧州やアメリカのカリフォルニア州では、2030年以降、ハイブリッドカーを含め、化石燃料で動くエンジンを積んだ新車の販売が順次禁止されるっ! あわせてガソリンスタンドも激減するだろうから、古いフェラーリでの爆走も終了か!? 日本人でヨカッタ~!  が、そこには小さな抜け穴がある。それはプラグインハイブリッドカー(PHEV)。つまり外部充電可能な大きめのバッテリーを積んだハイブリッドカーであります!
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アウトバーンを時速200㎞で飛ばしたら…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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