秋華賞から有馬記念まで。秋のG1“全11戦の勝ち馬”を元競馬誌編集長が最速予想
9月29日のスプリンターズSを皮切りに秋のG1シリーズ11戦がスタート。競馬ファンの感覚では、「スプリンターズSで体を温めて、今週末の秋華賞から本格的なG1シーズン到来」ではないでしょうか。
今年の春に寄稿した「G1レース11番勝負」は、2頭が不出走で1-2-0-6という結果。勝ち馬は安田記念のロマンチックウォリアーしか当てられませんでしたが、皐月賞7番人気2着のコスモキュランダ、ヴィクトリアマイル4番人気2着のフィアスプライドを選んでいたことで、ベタ買いの複勝回収率97%でした。
ほぼトントンなら、秋に再チャレンジしてもギリギリ許されるであろうと勝手に判断して(笑)、今回は、この後に行われるG1全11戦の勝ち馬を予想したいと思います。目標は全馬出走、3勝以上、ベタ買い複勝率100%超え。では早速、いってみましょう。
・秋華賞 ステレンボッシュ
このレースには鉄の掟があり、それはオークス直行組(前走がオークス)が強いこと。春の二冠を分けあったステレンボッシュとチェルヴィニアはともに有力ですが、そこでさらにデータをチョイ足ししましょう。「前走オークスで1番人気」という馬は、過去10年で3頭が出走して3頭とも勝利しています。ということで、オークスで1番人気2着だったステレンボッシュを1番バッターに指名します。
・菊花賞 メリオーレム
ダービー馬ダノンデサイル、セントライト記念を制したアーバンシックが人気を背負いそうですが、ここは少し捻ってメリオーレム。近年薄れつつあるとはいえ、「菊花賞は2勝クラス勝ち馬が波乱を演出する」は古から伝わる馬券格言です。2勝クラス勝ち→神戸新聞杯チョイ負けから菊花賞を制したヒシミラクルの再現を期待。
・天皇賞(秋) リバティアイランド
昨年、圧倒的な強さで牝馬三冠を成し遂げたリバティアイランド。続くジャパンCは敗れたものの相手は最強馬イクイノックスでした。年明け初戦のドバイシーマクラシックは、らしさを欠く3着でしたが、初の海外遠征、タフな馬場で切れ味を削がれたとみます。今回は末脚が存分に生きる東京コース。本来の強い“お嬢さん”の姿が見られることでしょう。
・エリザベス女王杯 レガレイラ
牡馬クラシック戦線に殴り込みをかけた春は、皐月賞6着、ダービー5着と不完全燃焼に終わりました。捲土重来を期す秋初戦のローズSも5着。秋華賞をスキップして、ここに備えています。正直、秋華賞を使わないのはオーナーサイドの“使い分け”だと思いますが、昨年もローズSからエリザベス女王杯に向かったブレイディヴェーグが勝利。歴史は繰り返します。
・マイルCS ジャンタルマンタル
1600mでは4戦無敗。それ以外の距離を含めても、ここまでに先着を許したのはジャスティンミラノとコスモキュランダだけです。NHKマイルCで負かしたアスコリピチェーノは、秋初戦の京成杯AHで55.5kgを背負いながら古馬陣を一蹴。この結果を見る限り、古馬との世代間レベル差は心配無用でしょう。世界的マイラーへと羽ばたいて欲しい逸材です。
・ジャパンC オーギュストロダン
春の記事では安田記念で香港のロマンチックウォリアーを指名して当てることができましたが、今秋の外国馬の目玉がこのオーギュストロダン。アイルランド生まれのディープインパクト産駒です。既にG1を6勝。ディープインパクトの最終世代から登場した超A級馬は、ジャパンCで現役を引退し種牡馬入りする予定です。その走りを目に焼き付けましょう。
・チャンピオンズC レモンポップ
ウシュバテソーロ、フォーエバーヤングはブリーダーズカップに参戦。国内組で最有力となれば、シンプルに昨年の覇者レモンポップが浮上します。これまで16戦11勝2着3回。着外の2回はいずれも海外でのレースで、国内では無双状態です。昨年は中京ダート1800mで不利とされる大外枠からの勝利。どの枠になっても、今年もスピードで圧倒するとみます。
秋華賞、菊花賞はデータと格言からチョイス
ジャパンCには外国生まれのディープインパクト産駒が参戦予定
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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