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【Facebook老害事件簿】思想のおしつけ、ストーカー、マウンティングも

 Facebookで絡んでくる老人世代がウザい。 「ホント、勘弁してほしい……」と、呆れ顔で溜め息をつくのは、21歳のケイコさん。ケイコさんの溜め息のワケは、彼女が通う大学のゼミの担当教授(60代)だ。  この教授、とにかく絡んでくるし、上から目線。しかも学生たちのプレイベートな情報をかなり詳細に自身のFacebookに書き込んでいたという。Facebookでこうした老人世代に頭を悩ませる人は、彼女だけではなく意外と多いようだ。それらを分類化してみた。

Facebook老害事件簿

―思想信条系老害―  学生運動など政治の季節を過ごした団塊世代に多いのが、このタイプだ。  30代の会社員男性に聞いた。 「60代後半の方でやたらと政治や市民運動に熱い人がいるんですよね。安倍首相とか、原発問題とかの記事のリンクを貼って延々と持論を展開してるんです。まぁ、実害があるワケじゃないからいいやってほうっておいたんです」  だが、ある日その矛先がこの男性に向かった。 「『保育園落ちた死ね』で盛り上がったときに、ウチも息子が待機児童になったことがあるから、記事のリンク貼って『行政はもっと保育園問題に取り組んでほしい』って書き込んだら、すぐに飛んできて、行政の悪口から安倍政権の悪口までものすごい長文をコメントしてきてドン引きましたね。適当にコメントを返したら『子供たちの未来のために、もっと考えて行動するべき』ってコメントが返されて、呆れてそのままブロックしました」  政治信条、主義主張の押しつけは、若い世代にとってはウンザリすることこの上ないようだ。 「“痛い”Facebookの老害」に若者はウンザリ―ストーカー系老害―  お節介も度が過ぎるとストーカーと見紛う行動になるようだ。20代の会社員女性はウンザリ顔で被害を語ってくれた。 「よく行く飲み屋さんの常連のおじいちゃんなんですが、お節介というかしつこいんです。あたしが彼氏と別れてそのお店で1人で飲みながら泣いてたら、やって来て、あたしも寂しくその人にいろいろ話しちゃったんです。元彼はすごく弱い人で、別れたくても別れてくれなくてちょっとズルズルしたんです。そういうこととかいろいろ話しちゃったのがマズかったですね」  女性は家に帰ってFacebookを見て、震え上がったという。 「あたしのことが書いてあったんです。よく行く飲み屋で知り合った女性の別れ話を聞いて、親身になって相談に乗ってるみたいなことが書いてて、あたしが話したことがものすっごく細かく書かれてました。そして『こういう別れ方をしたときの男は危険だから、彼女のことが心配だ。さっきから何度かメールしているのだが、返信がない。最悪のことも考えておいた方がいいのだろうか』って、ビックリして携帯見たらメールが5件と着信2回。しかも夜中の1時過ぎですよ。次の日もそのまた次の日も朝から携帯のメール、Facebookのメールとコメントが何通も来て、元彼よりもアンタの方が怖いよ!って思いました」  結局、女性が飲み屋のマスターに話し、男性は出禁になったという。 「常連客の人はみんなウザがっていたみたいです。Facebookもブロックしてスッキリしました」
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マウンティング系老害
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