Facebookで絡んでくる老人世代がウザい
「ホント、勘弁してほしい……」
と、呆れ顔で溜め息をつくのは、21歳のケイコさんだ。ケイコさんの溜め息のワケは、ケイコさんが通う大学のゼミの担当教授だ。
「先生は今、60代なんですが、何から何まで絡んでこようとして、学生はみんな『うっとうしいわ!』って思ってます。特に酷いのがFacebookで、Facebookは何か書き込むとものすごい速さで『いいね!』が押されて、コメントが付きます」
※次回は、思想のおしつけ、ストーカー、マウンティング系と被害報告を分類化した「Facebook老害事件簿」をリポート!
〈取材・文/SPA!老害問題取材班〉
そのコメントがかなり厄介だという。
「とにかく上から目線。春休みに沖縄にみんなで行って、そのことを書き込んだんだら『ひめゆりの塔には行かなかったの? 君たちは沖縄の本当の姿を見ていない』とか、国際通りでごはん食べてる写真には『国際通りは観光客向けだから、本当の沖縄料理を食べさせてくれるお店はないよ。僕の知ってるお店紹介するよ』って。こっちは観光客だからいいの!って」
終始この調子で、Facebookのコメントは学生たちの間ではネタになっているという。
「また書き込んできたね、ウザッ!とかみんなでネタにしていたのですが……」
センセイの暴走は、こんなものではなかったのだ。
「教授のFacebookをある日、何気なく見たらあたしたちのことがものすごく書き込まれているんです。どこで知ったのか、あたしと元彼が別れたことまで書き込まれてて、ショックでした」
なんとセンセイ、ご自身のFacebookに学生たちの話をかなり詳細に書き込んでいたのである。
「個人名こそ書かれてなかったんですが、成績から授業態度まで事細かに書かれていて、あたしの別れ話に至っては『若いうちにはいろいろな経験を積んでほしい。別れは辛いけど、この経験を生かしてほしい』って。もう、おまえ何様だよ!って思いますよ。しかも、こういう書き込みに『いいね!』を押して、偉そうにコメント付けてる“友達”もムカつきます。みんな50代とか60代で、こういうジジイやババアはまとめて消えちゃえばいいのにって思います」
かなりご立腹のケイコさん。記者もそのセンセイのFacebookを見せてもらったのだが、かなり強烈であった。成績から、私生活、生徒の家庭事情に至ることまで全て「全員に公開」で書かれていたのである。
だが、それでも学生たちはセンセイをブロックしたり、非表示にしないでいるという。そのワケとは……。
「ムカツクけど、今はネタにしてます。ゼミのみんなと飲みに行った写真をアップするとすぐに『学生たちは飲みに行ったようだ。私はあまりこういうことは得意ではないのだが……』って、飲みに誘われたい空気がプンプンすることを書き込むんです。その書き込みにゼミ生がみんなで『いいね!』するんです」
学生たちの密かな攻撃に、センセイは耐えることができるのだろうか……。
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