更新日:2016年11月21日 20:09
カーライフ

G.G.佐藤絶叫「ポルシェはやっぱりキモティ~!」

アヴェンタドールをはじめとしたランボルギーニが大好きな中日ドラゴンズの山崎武司選手をはじめ、野球選手にクルマ好きが多いのはご存じのとおり。そんななか、もっともクルマヲタク度が高いのが、千葉ロッテに入団したG.G.佐藤選手だ。そんなG.G.選手を、自他ともに認める野球観戦好きの下流自動車評論家・マリオ高野が直撃しました G.G.佐藤選手,ポルシェマリオ高野=文 Text by Mario Takano 池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu ◆初代911も新型ボクスターもポルシェはやっぱりキモティ~!  プロ野球界には、さまざまなクルマ好きがいますが、プロ野球の試合を生で観るため年間60試合も球場に足を運ぶ下流自動車評論家・マリオ高野の知る限り、現役選手の中でもっともクルマヲタク度が高いのはG.G.佐藤選手です。  今年のプロ野球選手名鑑を見ると愛車はカイエンとありますが、これは間違い(データが古い)。今は同じポルシェでも1972年式の911で、901型というマニアックなモデルに乗っておられるのです!   しかも、この41年落ちのクラシックカーをガレージにしまい込んだりせず、球場への通勤をはじめ日常のアシとして普通にガンガン乗っておられると聞いてさらに驚きました。クルマへの深い愛情と理解がなければできないことです。
G.G.佐藤選手,ポルシェ

2011年の秋に西武ライオンズから戦力外通告を受けた後はイタリアのプロリーグで活躍。帰国後は北陸のクラブチームでもプレーし、去年の秋に千葉ロッテマリーンズの入団テストに合格した

「この901型の911は西武をクビになった直後に買いました。もちろん、先行きのことを考えると悩みましたけど、ずっと探しながらなかなか出てこなかったクルマとやっと巡り会えたので、多少無理をしてでも買うしかないと思ったんです」  いかにも、クルマヲタクらしい思考回路に感激であります! 「ポルシェって、どのモデルもすごいスポーツカーでありながら、普通に街をゆっくり走ってるだけでも楽しいじゃないですか。スタイリングや音が独特だし、各部は剛性がガッチリしていて精密度が高い。常にキモティ~!って思えるところが大好きなんです(笑)」  まさに、真性のポルシェマニアならではのコメント! そうです! ポルシェは世代を問わず全車とも当代随一の高性能を誇りながら、フツーに交差点を曲がるだけでも快感が得られる奥深さが最大の魅力。ブランド力よりも何よりも、ただ純粋に運転していて楽しく、乗ってるだけで精神的な癒し効果も得られるクルマなのです! 西武をクビにになっても、腐ることなく野球への情熱を燃やし続けられたのは、ポルシェの存在も大きかったのでしょうか!? 「901でヒール&トゥー(MT車のシフトダウンテクニックのこと。古めのポルシェは特に難しい)が決まると、野球でイイプレーをしたとき以上にキモティ~ですよ!(笑) 901の空冷エンジンはレスポンスが良過ぎて回転が敏感だし、ペダルの位置が独特だから難しいじゃないですか。ポルシェの運転に没頭してるときは、それ以外のことをすべて忘れられるぐらい楽しいですね」  ポルシェのみならず、本当に素晴らしいクルマには、心が折れけかたときに明日を生きる気力を与えてくれるような効能があるものです。 ⇒【後編】へ続く https://nikkan-spa.jp/399080 ⇒【写真】G.G.佐藤選手の愛車901型ポルシェ911
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